後書き

Q.E.D、最後までお読みくださり本当にありがとうございました。

角名くんの誕生日にお話一本完結させよう!と、去年はガチ恋口上を、そして今年はこのお話を書かせていただきました。

角名くんのバレーボールへの取り組み方って本当にどんな感じなのかがわからなくて、いろんな可能性とパターンがあるなと思って考えたうちの一つです。今までの角名くんの連載も実はどういうバレーへの取り組み方をしてるんだろうと考えてそこからヒロインへの接し方とかストーリーを決めているんですけど(個々の連載の後書きを書いた際にそのお話は各ページでお話させていただきますね)、この連載の角名くんとバレーへの関わり方の詳しくは拙いながらも本編で書き切ったつもりです。なのでこれに関しての補足は今現在はありません。

バレー好きか聞いて、素直じゃないとかではなくそもそも自分の好きを自覚してないから「違うよ」と答えるけど、はたからよく見てれば角名ってめちゃくちゃバレー好きだよね?ってなる。そういう感じも有り得るのかなぁと思って今回はバレーにもヒロインにもそんな感じで接している角名くんになりました。(これ補足では?笑)

お気に入りのシーンは難しいんですけど最終話の最後の締め方かなぁ。一話目の文章はもう書き始めから最終話に持っていくのよ!っていう気持ちで書いていました。あと古森くんと三人でご飯行ってたりするときのくだらない会話はお気に入りです。というよりも、この連載は角名くんの話のはずなのに古森くんが個人的にとてもお気に入りです。

古森くんに関しても色々考えながら書いたな。優しいだけではなくて冷静だからこそ少し冷たく捉えられる一面もあって、でもやっぱ古森くんなんですよね。全部自己解釈の一つですけど。チラ裏だと思って少しだけ書きます。佐久早くんにトータルでは勝てないから守備に転向した古森くん、すごく頭が良くて客観的に自分のことを見れて、冷静な人だと思います。ちょっと怖いくらいに。いつ終わっても良いと思っていたいから何事にも手を抜かない佐久早くんの隣で、終わらせないために考え抜いて自ら新しい道を切り開いてバレーボールの道を歩き続けた古森くん。強くて高い壁に潰されないように、そこで自分の好きを終わらせないように、バレーボールを好きでいるために選び抜いた自分に合った道でちゃんと開花する。なかなか凄い男です。古森くんもたくさん考えて自分とバレーとその感情を終わらせない選択をしてきたという信頼を置いて、あの役回りにさせてもらいました。

ヒロインは上司の説教半分寝てたり、眠いとか言いながら仕事してるんですけど、でもお呼ばれがかかるくらいにきちんとやることこなして向き合ってます。角名くんもサボれる道探しながら走ってたり勝ち見えると手抜いたりする。でもここまで来ているくらいに凄い選手。このお話の角名くんには全然別の性格の女の子じゃなくて、似ているタイプの女の子が寄り添ってあげる方が心が開けるのかなと思ってこういう感じにしました。

タイトルの意味はまんまです。証明完了。角名くんは最後まで世間一般の恋とか愛とかは解ってないですけど、まぁ私含めてそんな世間一般の答えなんて知らんという方がほとんどじゃ無いでしょうか。現時点での答えは一応出しつつ、でもそれに確信を持つことはなく疑問を持ちながら人生賭けてさらに向かい合った末に二人の間で納得出来る最高の答えをいつか導き出せると良いなと思います。

これからも疑問を持ちながらとは言っているものの、「自信を持ってだ。曖昧な答えは求めてない。たぶんとか、だろうとか、そんな弱々しい逃げ道のある答えではなくて、こうだと言い切れる。」と自分で言っているように、“現時点での答え“に関しては角名くん自身は確信を持っているということで、最後は「彼女の名前だろう」とかではなく「彼女の名前以外の何者でもない」と言い切る形にしました。

裏話……特に無いんですけど、気をつけた部分は角名くんとヒロインの二人になると前半は特に暗いので、古森くんがいるシーンは明るく明るくを意識しました。ありがとう古森元也。本当にこのお話の光です。あとはもう四六時中ひたすら「このお話での角名倫太郎とバレーボール」を考えていたくらいです。裏話でもなんでもない。

あっ、ちなみに古森くんと食べに行ってるハンバーグ!知ってる方も多いと思いますが、静岡名物の「さわやか」さんのハンバーグです。静岡にはたくさん店舗あります。本気で全国進出して欲しいくらい美味しいです。店の場所と時間によってはものすごく並びます。そのまますんなり入れることももちろんあります。静岡に行ったらぜひ食べてください!!!

すごくすごくこのお話を書くの難しかったです。出来る限り伝わるようにと試行錯誤しつつ書き上げました。短い期間でドドっと更新してしまったので、このお話にいただけたこの感想が面白かっただとか、反響があったとかは書けないんですけど、リアルタイムでお声をいただいた一部を紹介すると「理解しながら読むのに時間がかかる」とか「なかなか読み進められない」とかだったので、疲れさせてしまっていたら本当にすみません(笑)

この後書きまでお読みくださったみなさま、本当にありがとうございました!!よろしければぜひ、一言でも「読んだよ!」とコメントいただけると励みになります。これからも当サイトのお話お楽しみいただけると嬉しいです。



以下、各話のタイトルの簡単な意味。間違ってたらすみません。

1:事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。
2:地獄とは他人のことだ。
3:偏見は判断を持たない意見である。
4:行く手をふさがれたら回り道で行けばいい。
5:愛だの恋だの言うけれどただ弱虫の男女が出会っただけ。
6:恐怖は常に無知から生じる。
7:人は自分が考えた通りの人間になっていく。
8:「いつの日か」は決してやってこない。
9:人間はその想像力によって支配される。
10:愛して傷ついたほうが全く愛したことがないよりいい。
11:あなたはごめんねを言う天才で、はっきりしない関係を続けてる。
12:どんなに暗くても星は輝いている。
13:希望を生かし続けなさい。
14:世界ではなく自分自身を征服せよ。
15:幸せを言葉で語ると幸せを減らしてしまう。
16:本物の愛なんて幽霊のようなもの。みんなが知っているけど、みたことがある人なんてほんの少し。
17:誰かの心の雲に架かる虹となってあげましょう。
18:愛の第一の義務は耳を傾けることである。
19:人生において我々が囚われている鎖は、我々が生み出したものに他ならない。
20:物事が変わるのではない。私たちが変わるのだ。
21:正直は常に最善の策である。
22:質の高い質問が、質の高い人生を創る。
23:以上が証明されるべき事柄であった。証明完了。
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