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気づいたらチーシャンのダンジョン跡地にいた。

人々からの歓声を受けながら、あたりを見渡してみれば誰もいない。

いや、正確には領主サマが居たんだけど…未だに気絶してるからなしの方向にしよう。

アラジンが居ないなァっと思いながら、ボーっと辺りを見渡した。

違うところに飛ばされたのかな?

そう思っていると背後から声が聞こえて振り返る。

どうやら領主サマのお目覚めのようだ。

俺は奴の目の前に仁王立ちをし、奴が俺に気付くのを待った。

「・・・・ヒィッ!!」

目が合った瞬間の怯えように俺は満足になってニンマリと笑顔を作る。

『こんにちは領主さま。約束通り、奴隷全員を買いたいんですけど』

そう私が笑顔で言うと、領主サマは怯えの表情から一転して怒りの表情を向けた。

「ふ、ふざけるなッ!!」

『いやいや、ふざけてませんよ。領主サマ・・・・奴隷、いくらで売ってくれます?』

ズイッと領主サマに顔を近づければ、すごい怯えようで逃げようとする。

だけど俺もそんな甘い人間じゃなくて、領主サマの胸倉を掴んで無理やり立った自分と目線が合うようにする。

「グっ!!」

『ねぇ、領主サマ・・・知ってます?この国はですね、奴隷制度をとっても嫌っているんです。』

「・・・・・・・・・・・・。」

『領主サマが奴隷なんて使ってるなんて知ったら、いったい国は領主サマにどんな事をしてくれるんですかね?』

そう言った瞬間、領主サマの顔は一瞬にしてサァッと真っ青になった。

それを見て俺は更に笑みを深くする。

『領主サマ、奴隷はいったいいくらで売ってくれます?』

「それ『あぁ、でもいいか。交渉するのは奴隷商人で・・・・』

領主サマの言葉を遮って、私は口を開く。

『だって領主サマ・・・今からお金なんて持ってても必要のない牢屋に入るんだから。』

そう言えば領主サマの顔は更に青くなった。

俺は最大級の作り笑顔で言った。

『惜しかったですね、領主サマ。本当はゴルタスが領主サマを殺してくれるはずだったんですけどね・・・彼を殺したくなくて私がおまけで貴方を助けちゃって・・・・。』

ニィッと口が笑みを作って口にした。

『死んだ方が楽だったのにねぇ・・・・』














『領主サマ?』

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