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行くときは寝ていたが、今回は寝ずにアラジンと一緒だった。

俺は軽くてを上げてアラジンに声をかけた。

『よぉ、アラジン』

俺の声に気付いたアラジンは目が合った瞬間パァッと目を輝かせてほほ笑んだ。

おいおい、そんなに嬉しがることか?

そう思っている自分の顔も笑顔になっているのを気づいて、また笑った。

「帰りは一緒だね、アリババ君!!」

『そうだな・・・・・眠くないし。なんか話すか?』

「うん!!」

アラジンが笑うから、俺もつられて笑った。




『アラジンが寝てた時に床が落ちてさ。あの時は死ぬと思ったね!』

「僕はアリさんにむしゃむしゃ食べられたときかな〜」

アラジンと他愛もない話をしながら、俺は普通にある事を思い出して唐突にアラジンに言った。

『アラジン、次はどこに行く?』

そう聞いたアラジンは首を傾げて「次?」と聞いたので俺は言った。

『お前、ウーゴくんに頼まれてジンの金属器を探してるんだろう?次のダンジョンは何処にする?』

そう聞けばアラジンはその場でバッと立ち上がった。

うぉ!なんだ?と驚いてアラジンを見てみると、興奮した様子だった。

「次も一緒に来てくれるの?」

そう言ってコテンと首を傾げた。

『え?嫌か?』

そう聞けばアラジンはすごい速さで首をブンブンと振った。

それを見た俺はニッと笑い、アラジンの頭に手を乗せる。

『じゃ、決まりだなッ!!』

そう言えば、アラジンはさっきみたいなパァッと目を輝かせながら笑った。

「うん!!」

その答えを聞いて、アラジンの頭をワシャワシャと撫でた。










『「約束だ」』

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