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無事にチーシャンに着いた所、アラジンに泊まるあてがないと聞いて。
狭くていいなら家に泊まるか？と聞けば、なぜか嬉しそうに頷かれた。
どうやら初めて友達の家に泊まるのが嬉しいらしい。
俺の家で騒いでいるアラジンを見て、俺は笑っている時だった。
ドンドンと家の扉を乱暴に叩かれる音がして腰を上げて、扉の方へと向かう。
『あ、社長』
扉を開けていたのは俺を拾ってくれた社長がいた。
その顔が怯えきった表情で俺に言った。
「アリババ、大変な事になったぞ」
『へ？』
「ブーデル様が酒の弁償金として100金貸って言ってきたぞ！！」
『いや、あのバ・・・じゃなくて旦那を助けるために仕方なく使ったと言ったではないですか！！』（嘘だけど）
「それがあの葡萄酒の納品先が問題なんだよ」
『納品先って言えばこの町の領主の所でしょ？』
「そうだ。お前は最近ここに来たから分からないかもしれないが、奴は奴隷をいたぶり、苦しめて、楽しむ変態野郎なんだ。」
奴隷という言葉に思わず眉をひそめた。
「他人事じゃないんだぞ、アリババ。このままではお前も奴隷にされるぞ！！」
『奴隷ね』
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