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あの後、アラジンが馬鹿の酒を全部投げてくれたあかげで無事に助かった。

ずいぶん懐かしく感じる陸地にホッと安心した面持ちになっていると、仲間や客のみんなが一斉に近寄って喜んでくれた。

先頭にはあの親子がいて涙ながらに何度も頭を下げてくれた。

「娘をありがとうございます。」

その言葉に『いいえ』と答えているとクイッと服を引っ張られ下を見ると助けた女の子がいた。

先ほどまでの泣き顔と違ってニパッと綺麗な笑顔を咲かせた。

「おにいちゃん、ありがとう!!」

そう笑う少女に俺も思わず笑って女の子の頭を撫でた。

『言ったろ?絶対助けてやるって』

そう言えば女の子はギュッと俺に抱きついた。

「うん!!」

やべ、可愛い。

そう危ない事を思っていると仲間の一人が俺に声をかけた。

「俺たちの馬車もおかげで助かったよ。葡萄酒の弁償代はみんなで手分けして払うって!」

そう言う仲間に俺は首を横に振った。

そしえグワシと拳を握りしめて言った。

『大丈夫、あのバカ助けるためにしかたなくやりましたとか。適当な事いっとけいいんだよ。バカだから騙されるさ馬鹿だから。』

馬鹿が重要だから二回言った。

そして横にいるアラジンがなにやら笛を一生懸命吹いてるのが気になって声をかけた。

『アラジン、なにやってんの?』

「うん、それが出ないんだよ・・・。」

『何が?』

首をかしげてそう言ったらアラジンはハッとしていった。

「ウーゴくんが出てきた?」

そう言ってアラジンの笛から出てきた煙がだんだんと形をなして、2本の腕になった。

それも特大サイズの。

それを見た誰もの時が一瞬にして止まり、そして悲鳴が上がった。

誰もが逃げ惑う中、俺は横にいる首がない巨人ウーゴくんやらを見てそして横で?になっているアラジンを見て笑った。

『お前、面白いな!!』

そう言えばアラジンは分かっていないようで「そうかい?」

そんな姿に更に彼が面白いと思う。

そんなアラジンに手を差し出した。

「なんだい?」

首をかしげるアラジンに俺は答えた。

『今日から俺たち友達の約束』

そう言う俺の言葉を聞いてアラジンは今までにない笑顔を出して、俺の手をとった。

「うん!!約束だよ、アリババくん」










『よろしくな、アラジン』

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