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「どうして男なのにおっぱいがついているんだい?」

アラジン、君のセンスに座布団9枚を送ろう!!

彼の適格すぎる発言に馬鹿は大層怒っている。

『旦那様、ただの子供の戯言ではないですか。まぁ、心が寛大な旦那様には無用ですけどね』

そうバカが行動に移す前に言えば、プライドが無駄に高いから押し黙った。

あー。アホは扱いやすくて助かる助かる。

そう思いながら、なにもない砂漠をボーっと見ていたらクイクイと服を掴まれた。

『ん?』

捕まれた方向を見たら、そこにはアラジンの姿。

「お兄さんは優しいねぇ!!」

その言葉に俺は首をかしげた。

『優しい?』

「うん!だって僕に林檎をくれたし、庇ってくれたし」

そう言ったアラジンには俺は「あぁ。」と言うが首をかしげる。

『それって普通じゃないのか?』

そう言えばアラジンは驚いたように声をあげた。

「え?」

『腹減ってる奴にはメシを与えるし、困っている奴を助けるのは別に普通だろう』

「・・・・・・・・・・・。」

そう言えばアラジンは黙ってしまう。

オイオイ、やめてくれよ真面目に言った俺が恥ずかしいじゃないか。

「おにい ズダアアアアアアン

アラジンが何やら口を開こうとした時に突然、馬車がひっくり返った。

荷はもちろん、人間もろともひっくりかえる。

何事かと当たりを見渡せば、馬車に真横に開いた穴。

そこには巨大な花が触手を伸ばし、馬車をひっくり返したようだ。

あいつには見覚えがあった。

「な、なにアレッ!!

『砂漠ヒアシンスだ!!』

そう言ってすぐさま体制を立て直して、仲間と一緒に倒れた馬車を立て直そうとする。

そんな時だった。

「おい!ワシの酒を運べ!!」

バカが真後ろで怒鳴っているのを聞こえて無視しようとするが、

「アリババッ!!ここはいいから旦那の酒を運べ!!」

仲間にそういわれ、俺はしぶしぶ馬鹿の手伝いをし始めた。

つか、こいつ全部投げた方がみんな助かって万々歳じゃなかろうか?

だけどそんな事したら多額の借金を押しつられそうだしなぁ。

そう思っているとふと目に入ったのは馬車にいた親子連れの子供の姿。

あぶないぞと言おうとした瞬間だった。

ドンッ

バカが酒を取ろうと屈もうとした時にでかい尻のせいで女の子が弾かれそして・・・。

『あっ!!』

俺が女の子に手を伸ばしたが、次の瞬間衝撃をうけ横に倒れた。

「ワシの酒―――――っ!!」

そして、いとも簡単に女の子は落ちていった。











砂漠ヒアシンスが待つ穴へと

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