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「父さんッ!!父さんッ!!」

イギリスの朝のジョースター家に大声が響いた。

ジョセフは一枚の紙を持って、家を駆けまわっていた。

そして両親の寝室へと入り、バフンと両親のベットにダイブした。

その衝撃でまだ寝ていたジョージとエリザベスは何事かと寝ぼけ眼で目覚めた。

「どうした?ジョセフ」

なにか嬉しげな息子の姿にジョージはジョセフの頭を撫でながら聞いた。

するとジョセフはバッと一枚の紙を父に見せ、ニコッと笑った。

「この前、書いた手紙の返事が来たんだッ!!」

「「え?」」

両親の二人は驚きの声をあげた。

なぜなら今まで手紙を書いたことがあるが返事は来た事はない。

理由は簡単だ。

関係を知られてはいけないから・・・。

誰も彼女の居場所をしらない。

スピードワゴンさえ知らない。

手紙をスピードワゴン財団に送るが彼女の元へと届ける役割が数名になっていた誰もどこが家とは知らないのだ。

毎年来るプレゼントは近くのおもちゃ屋に電話で頼んで発送しているらしく直接、彼女から届いているものではない。

それが彼女が私達に向ける愛情なんだと分かっていてもそれは少しさみしいのだ。

ジョージはジョセフに迫るように聞いた。

「ジョセフ、手紙を誰が持ってきたんだい!?」

「お婆ちゃんの友達。今、二人で喋っているよ。」

その言葉に二人はベットから飛び出し、エリナがいるであろうリビングへと直行したのであった。

「・・・・・・・変なの。」

二人が居なくなった寝室でジョセフは貰った手紙を開いたのであった。




「母さんッ!!」

ジョージはエリナがいるであろうリビングへと飛び込むように入った。

真っ先に目に入ったのは自分を育ててくれたエリナ・ジョースターそして次に目に入ったのが・・・。

「お久しぶりでございます。ジョージ・ジョースター様」

そこにはジョージが知らない男が立っていて、ジョージは少しの期待を無駄にしたのであった。

落ち込むよりも先にその知らない人物の口から気になる事が出たので、ジョージは口にした。

「久しぶり?」

そう言いながら、ジョージは見知らぬ男をじっくりと見た。

そこらにいる普通の男よりも明らかに、がたいが良く。

そして、常人では発せられない特異な目をしている。

ジョージの心中を察したのか、男はクスッと笑ってエリナを見た。

エリナも同じようにクスッと笑った。

「?」

その二人の行動が全く訳が分からないジョージは首を傾げるばかりだが、男がやっと口を開いた。

「失礼しました。私が貴方様に会ったのは生まれてすぐの事でございました。」

「ッ!!」

驚くジョージをよそに男は綺麗なお辞儀をした。

「申し送れました。私はある方にお仕えしています・・・タルカスと申します。」

“ある方”それが誰だかはジョージはすぐに分かった。

驚きで声も発せないジョージを見てタルカスは更に笑みを深めて言った。








「お顔がソックリで、まるで生き写しのようだ。」

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