20
私はディオを倒すべく、修行に明け暮れた。
厳しい修行は過酷を極め、それが連日と続いていた。
そんな時だった。
「やぁ、御嬢さん」
修行している私の耳に聞き覚えのない声が聞こえた。
私はバッと振り返って、その人物を目に写した。
『ハッ!あなたは・・・・?』
そこに立つにはなんても紳士的な素敵なダンディなおじ様が立っていた。
立ち方もとっても紳士的で、どこかの変態野郎とは大違いだ。
そんな私が心で思っているとは知らず爽やかに笑った。
「私かい?・・・さしずめ、君を救うナイトって所かな」
『まぁッ!!』
そう言って歯を見せてほほ笑んだ彼・・・私はポッと頬を赤らめる。
「恐ろしい吸血鬼があなたを襲うと聞きました。是非、あなたを守りたい」
『あぁ、素敵な殿方・・・』
逞しくそう言った彼に私は抱きつく。
その手を取って私は彼を見つめる・・・。
『じゃぁ、後はよろしくお願いします』
「へ?」
『さよ〜なら〜〜〜〜!!』
そうして私は幸せに暮らしました。
ジャンジャン。
『なんて楽な展開だといいなぁ。』
「ジョースターさん、何処一つも真実がないな」
私の理想の話を聞いていたスピードワゴンは口を挟んだ。
『失礼な、ツェペリ男爵が私の変わりにディオを戦ってくれると言うのは真じつ「じゃないだろう、ジョジョ。」
聞き覚えのある声に私はギギギと後ろを見てみれば仁王立ちする怖い怖い、ツェペリさんの姿が・・・。
「ディオを戦うのは君だよ・・・私より波紋の才能があるのは君なのだから」
『え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!』
そうなのである。
実は私がこの前のディオを追っ払った力は実は波紋法を無意識に使っていたらしい。
それを何処からか聞きつけたこのツェペリ男爵が私の前に現れたのは病院を退院して数日後の事である。
いや〜〜、姿見つけた時は泣きついたよ。
そして私とツェペリさんの修行はその日から始まった。
あのカエル潰したときのメメタァはディオと初めて会った日と同じように、上を思わず見上げたのは仕方ないと思う。
(効果音は本当にどこからきているんだ)
てか波紋修行を始めたら、なぜか変なの出現しだしたっていうか・・・波紋が進化したいうか。
何だこのド派手な物体は・・・。
今、私の目の前には全身が薔薇のつたで拘束されている美女がいます。
どうやらこれを見えるのは私とツェペリさんだけらしい。
私とツェペリさんの共通点は波紋使いと言うところからこれはきっとあれだろう、スタンドの類なんだろうけど・・・。
何だこの美女は・・・全身つたで絡まれていて、Mなのか?ドMなのか?
それだけは勘弁してほしい、どこかの変態と一緒じゃないか・・・。
そう思ってジッと見つめていると、今まで目をつぶっていた美女がグワッと目が開いて私を見た。
こわっ!!目が真っ赤だよ、こわッ!!
少々、チキンになっている私をよそに美女は口を開く。
「 」
口を動かしているが、音が出ない。
私は口を動きをジッと見て・・・言った。
『名前?・・・・・・名前をつけろって?』
そう言えば美女は口を動きを止めて、ジッと見つめていた。
いや、本当にその目怖いんだけど・・・。
名前って・・・・・あれだ前世に好きだった曲の名前を入れればいいや。
四部からそんな感じだし・・・いいよね?
『じゃぁ、バッド・ロマンス』
そう言えば、美女はスゥッと消えて行った。
適当間満載なのに・・・いいのか?
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