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俺はお前を必ず手に入れる
手に入れるぞ、ジョジョ
手に入れる・・・。
絶対に・・・・・・・。
愛してるよ、ジョジョ・・・。
『ジュワッ!!』
どっかの星のヒーローみたいな声を上げて目覚めた。
息は荒れ、体から尋常じゃないくらいの汗をかいていて、服が体に張り付いて気持ち悪い。
だがそれ以上に、私の夢にまでも進入してきたアイツの声が気持ち悪い。
手で顔を覆った。
ノイローゼ寸前ですよ・・・アイツの事はもう恐怖の対象でしかない。
つか、貞操の危機ってなんだよ!!
無駄にイケメンなんだから私以外の私以上の女でも手籠めにして生きて行けばいいだろう。
私の知らない所で私の一生分、姿を現さないでほしい。
そんな事を考えている私の耳に小さな声が聞こえてきた。
耳をひそめてみれば、どうやら私の病室の前で看護師さんがコソコソと世間話をしているらしい。
態々人の部屋の前で喋らんでもと思いながらも私の耳は自然と聞く体制に入っていた。
「最近、ここ近辺で若い女の子ばかりが行方不明にあってるらしいわよ。」
「まぁ、怖い!切り裂きジャックね」
「違うのよ!最初は切り裂きジャックの仕業だと誰もが思ってたんですって。」
「うん、うん。」
「だけどこの前、唯一帰ってきた少女の首に噛み後があったらしいのよ」
「えっ!まさか・・・吸血鬼?」
「らしいわよ。」
『・・・・・・・・・・。』
なんか、すごい嫌な話を聞いた気がする。
吸血鬼=恐怖の彼しかいないし・・・・絶対奴なんだろうけど。
話の内容から察するに奴はここいら近辺の幼気な少女を襲っては血を吸ってるらしい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ん?ちょっと待て、一旦落ち着こう。
今、なんて思ったっけ?
幼気な少女の血を吸っている?
誰が?
そりゃ、アイツに決まってる。
誰の血を?
幼気な少女。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そう問題視するのは幼気な少女って所である。
つまりあれだよ、奴は無理やり幼気な少女を痛めつけているって事になるよね。
無理やり、幼気な少女を襲ってる・・・・(想像中)
『・・・・・・・・・・・・うん。』
私は考えを止め、自分に言い聞かせるように一つ返事をしてベットから立ち上がった。
自分の持ち物をバックに詰め込んでいると丁度、エリナが病室にやってきた。
私が起き上がってる姿に驚いているエリナは私の行動に首を傾げた。
「ジョナサン、なにをしてるの?」
私はエリナの方に振り返って笑顔で拳を握りしめる。
『いや、どこかの変態野郎でもボコボコにしてやろうと思って・・・。』
散滅すべし、ディオ!!
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