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作戦第二は「とっとと結婚して逃げよう作戦」である。
だが本心でいえば結婚する気がない私。
だってこの時代で結婚すると女って、夫のためにいろいろやらなくちゃいけないんでしょ?
無理無理、前世で自称「働きマン」の私がそんな人生なんの楽しみもない。
と思っていた私は最高のパートナーを見つけた。
それが彼、「トム」くんである。
彼はよくある一般庶民の坊ちゃんが本当は億万長者の人間であるみたいなドラマみたいな人である。
そんな彼は遺産を貰い受けるためには結婚が必要らしい、だが彼には大きな問題があった。
・・・彼は自分と同性でないと愛せないという今の時代、偏見の目しか見られない同性愛者なのであった。
それを友人である私はある日カミングアウトされ、「じゃぁ私と偽装結婚でもする?」とそこで協定が結ばれたのである。
私はトムとの結婚と言う型式と自由に動ける権利さえあれば、金は自分で稼ぐからいいと言い、トムは好きに恋愛をしていいならいいと言う。
こんなにお互いの主張を優先し合える契約ってなくね?
ってな感じで私たちは喜び合ったものだ。
「やぁ、ジョナサン。今日も元気?」
『えぇ、もちろんよ。ブライアン、今日もトムとラブラブで羨ましいわ。』
なんで同性愛者ってイケメンが多いのか、謎だわ。
目の保養、目の保養。
そんな私とトムの偽装結婚の結婚式の準備が進めば、進むほどになぜか父の体調が悪くなる一方だ。
えっ・・・まさか毒をもられれる?
遠い記憶にある、ディオが父を毒をもるとい記憶がある。
だが今の彼にそれをする理由がない。
だって、ジョースター家はもう彼の物と言っていい。
父は私を時期の当主として選んでいない。
きっと従妹のだれかをディオに嫁がて、ディオにするだろう。
ディオと従妹の間から子供が生まれれば、ジョースターの血は途絶えることのないよう、そうゆう筋書はあるのだ。
なのだから、父に毒をもる理由がない。
私はそれはただの風邪なんだと思った。
「久しぶりだな、ジョースターさん」
私はロンドンの下町にある飲み屋にいた。
そこに現れたのはここ数年来の友人である人物。
『久しぶり、スピードワゴン』
そう彼はジョジョに出てくる、スピードワゴン本人である。
昔、彼が病で倒れた仲間の為に嫌う貴族に頭を下げていたのを見かけて私が医者を呼んだからの付き合いである。
『スピードワゴン、私に一つ。貸があったよね?』
そう聞けば、スピードワゴンは笑顔を消して真面目な顔で私を見た。
「なんだい?危ない話しか?」
『いいや、探って欲しい事がある』
予感は当たるなと祈った。
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