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皆さんこんにちは☆
あれからディオくんのハンパない眼力に毎日怯える日々だよ。
てゆうか自分だって反則技使おうとしたくせに、私が急にキックボクシングになったからって怒るんじゃないよ!!
本当にねっちこい奴だな。
ディオに対する嫌悪感が増すばかりであります。
そんな私の心の癒しはもちろん愛犬のダニーとあともう一人。
『エリナ』
目の前の人にそう呼びかければ、振り返ってほほ笑んでくれる彼女に自然と自分の頬も緩む。
「ジョナサン」
彼女の優しい声で私の名前を呼ばれるのは好きだ。
彼女の陽だまりのような笑顔が好きだ。
彼女に会うと家でのストレスの日々を一気に忘れられる。
特にディオとかディオとかディオとかディオとかディオとか・・・・。
どうも彼を思い出すと首のあたりがズキズキと痛み出すような気がする。
あぁ、本当に怖いのあの男。
そう思っていると、動きが止まった私に疑問を持ったエリナが首をコテンとして「どうしたの?」
しかも私と彼女では身長差があって上目使いがプラスされて、私の心臓は打ち抜かれた。
我慢できず、ガバッと抱き締めてしまう。
『エリナ。なんて可愛いんだエリナ!!』
「フフ。変なジョナサン」
そんな和やかな空気が流れて数日後の事。
私は学校からの帰り、目の前にはディオに取り巻く金魚のフンの二人がいて私は顔をしかめた。
ディオの金魚のフン=金魚がいる=ディオが近くにいるとすぐさま結論づけた私は即逃げようとした時、見慣れた髪が視界の端にあった。
あれは・・・エリナ?
そう思って、私はちょうど木の陰からエリナと思われる人がいる方へ見てみたのであった。
『ッ!!』
ズキュゥウウウウウウウウウウン
誰もが赤面する熱れるのキスシーンを見て、絶句した。
前世でもそんな間近で他人のキスシーンを見たことがない私。
二人って実は恋人どうしだったの!?
おのれ、あの変態野郎!!ゆるさん!!
私の可愛い、可愛い、可愛いエリナに手を出しおって。
めったんめったんのけちょんけちょんにしてやる!!
でも、エリナが選んだ男だし…そんな事したらエリナに嫌われるかも。
それだけは嫌だ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そうだな、エリナが選んだんだもん。きっとディオは彼女の前だけいい人なんだ。
そうに決まっているとそう思って、心を落ち着かせても許せないものがあった。
『そんな音が鳴る激しいキス、お母さんは許しません!』
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