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父が屋敷の者、全員をディオに紹介した。

その途中に私は控えめに手を挙げ、口を開いた。

『父さん。ディオは家の養子になるんだよね?』

「あぁ、そうだ。彼はジョースター家の一員になる」

その言葉を父から聞いた彼は勝ち誇った笑みを浮かべるが、はっきり言ってどうでもいい。

重要なのはここからなのだから…。

私は意を決して父に言った。

『じゃぁ、ジョースター家を継ぐのはディオという事でお願いします。』

「「「「「ッ!!!」」」」」」

その場にいた父やディオももちろん。使用人たちも私の言葉に驚いた。

これがアンパンマンフラグへし折り作戦1

「跡継ぎをとっとと譲ろう作戦」である。

私は性別からして、この家を継ぐのは無理なのだ。

だから父は彼をこの家に養子にしたんだと自分でもわかっている。

だが、父は声を上げた。

「ジョジョ、まだ彼はこの家に来たばかりじゃないか。そんなに早く決断しなくても『いいえ、もう決定しました。』

父の言葉を遮り、私はディオを真っ直ぐ見て言った。

その綺麗な顔を驚きの顔にした事が少しだけ愉快に思えた。

『この家を継ぐのは私じゃない。彼です』

父は本当は私とディオを結婚させたかったんだと思う。

だけど、私はそんな危ない橋を渡る気は会い。

一生、私は目の前の男に自分の性別をバラすことはないだろう。

もしバレたら、その後を考えるだけでゾッとする。

これでいいんだ。

私はあと数年もすれば許嫁ができて結婚と言う形でこの家から離れるだろう。

だから彼は何もしなくても自然とこの家の財産が手に入る。

だから誰も傷つかないし、彼も吸血鬼にならないし、私も首の安全を守れるし。

動揺する皆を置いて、私はその場から去ろうとした。

「待って」

そう言って急に腕を掴まれる。

掴んだ相手を見て、認識して私は彼に触れられている腕以外に鳥肌がたった。

その事を彼に気付かれないように、私はまた笑顔を顔に張り付けた。

『なんだい?ディオ』

一刻も早く彼から離れたくてつい、早口になる言葉。

「どうして君じゃダメなんだ?」











『私にはその資格がないからだよ。』

君が恐怖のジャムおじさんにならない事を祈ってる。

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