11 私は何度だって立ち向かうだろう






それはフランス留学にして1年たった頃だった

その日は朝から雨の日で、せっかくの創立記念日で平日の休みなのに残念だなぁと思っていた

普通なら出かけるのを止めようと思うのだが、なぜかその日は出かけなきゃいけないという気持ちになって、私は傘を持って出かけたのだった。

青空を覆い隠す曇天を見上げながら、なぜか胸騒ぎを起こす自分の胸に手を当てていると

「キャーーーーー!!」

女の子に悲鳴が聞こえた

その声に自分の体は咄嗟に動いて、その場に傘を投げ捨てる

この悲鳴は聞いた事がある、前世の死ぬ前に・・・。

いや、そんな事はあってほしくないと思いながら、祈りながら私は走った。

走りながら、人影らしいものが目に入ってゾッとした。

血を流している女子生徒さしき少女に私はすぐさま駆け寄った。

『大丈夫!!』

そう言えば、少女はある1点を指す。

「あっち!!」

その尋常ではない様子に私はすぐさま向かった。

その場を見て氷つく、少女を襲う男の姿。

プチンと何かが切れたと同時に足は進む

少女に夢中の男は私に気付かないのは幸いだが、それが逆に私の怒りを煽っていく。

全速力のまま一切の減速をせず男に蹴りかかった。

ドゴォ!!

そして男が仰向けに寝転がった瞬間に鳩尾に踵落としで気絶させる。

反撃前にヤル!これが師匠に教わったテクニックよ!!

無言で倒すのも教わる、後々の仕返しとかめんどうなだけだ。

救急車を呼ぼうと思い、通行人の人に頼んでいた。

もう一人いた通行人に怪我の少女を任して、私はもう一人の少女に近寄る。

私は女の子に目をやると、どうやら操を守れたらしくよかったと安心するがすぐに彼女の元へと近寄った。

ガタガタと震える少女に怖がられないように聞いた

『触って大丈夫?』

そう聞けば、ゆっくりと頷かれて私は壊れ物を扱うように優しく抱き締めた。

背中をさすりながら優しく何度も「大丈夫」と繰り返す。

『もうアイツはやってこないよ、貴方を傷つけさせやしないから大丈夫』

そう言えば嗚咽が聞こえ私はただ黙って彼女を抱き締めた。





「だって私は女だから」

(足に波紋を溜めて、やってるので記憶改ざんとかしてそう)

「後書き」
最初は都合上の問題で時代無視して携帯電話、持たせてたんですけど…。
指摘されて、そして修正方法見つけたんで書き換えました。
ご指摘、ありがとうございました。

[*prev] [next#]







「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -