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昨日のパーティーの翌日、私は出席者リストにいろいろ書き込んでいる。

パーティーでチェックした事、気づいたことを書き込んでいるのだ。

これを後で王太子殿下に渡さなくては・・・。

そう思って書き込んでいるとノワイユ夫人が現れた。

「アントワネット様。オスカル様がお出でですが・・・。」

『オスカルが?何の用でしょう・・・通してください』

私がそう伝えればオスカルは現れた。

朝からオスカルのイケメンな顔を見れるなんて、ごちそうさま。

「昨日ぶりでございます。妃殿下」

挨拶するオスカル私は「こんにちは」と答えた。

『今日はどうしたのですか?』

「はい、明日。近衛隊の馬術訓練があるので。アントワネット様、約束を果たそうとと思いまして」

その申し出に私は目をキラキラとさせた。

『本当ですか、オスカル!!』

「はい。」

じゃぁ、明日までにいろいろやらなくちゃいけないわ。

書類を終わらして、フランスの情勢の歴史の本を読み切って・・・・。

明日が楽しみで仕方がないわ。

もうしばらく、馬に乗ってないから。

明日に思いを馳せていると部屋の扉がノックされて侍女が入って来た。

「アントワネット様、アデライード内親王様方が午後にお茶会でもしましょうかとお誘いが・・・。」

その言葉に一気に私の機嫌は急降下。

またあのおば様たちか・・・・。

『わかりましたとお伝えください。』

「はい。」

侍女が去った瞬間、私は大きくため息を吐いた。

「いかがなさいました?アントワネット様」

オスカルは心配そうな顔を見て私は安心させるようにほほ笑んだ。

『心配する事ではありません。あのおば様方達はデュバリー夫人との戦いに私を巻き込もうと毎日、毎日勧誘するだけの事です。』

「・・・・・・・。」

『まったく、自分達だけでやって欲しいものだ』

フゥっとため息を吐いているとオスカルの声が聞こえた。

「アントワネット様はデュバリー夫人に対してなにも思いになりませんですか?」

質問の意味がよくわからなくて私はオスカルに「どうゆう意味ですか?」と聞く

「あの女は元は娼婦をしていた女です。そんな卑しい女はベルサイユに居るべきではないと内親王様方は思っているのです。」

眉間にシワを寄せて喋るオスカル、本当に嫌いなんだなあの人の事・・・。

「アントワネット様は王族の方、オーストリアはフランスよりも娼婦に対する扱いが厳しいと聞きます。それなのにアントワネット様は何も思わないのですか」

私はゆっくりと首を振った。

『オスカル、それは違う、違います。』

「なにがです?」

『その考えは違います。オスカル、私は娼婦に対してそんな感情は持ったことはない。私は娼婦をしなければ生きていけない人を作る国が嫌いだ。』

「・・・・・・・・。」

『彼女たちは生きる事に精いっぱいなのだ。それが何がいけない?それでしか自分、子供、親、妹、弟、兄、姉の腹を満たせないからだ。それでしか生きていける術がないのだ。オスカル、間違ってはいけない。娼婦が卑しいとゆう考えはお捨てなさい。悪いのは女でも男でもないそれを作ってしまう我々なのだ。』

そう言えばオスカルは顔をうつむかせた。

私は彼の両頬を掴んで私と目線を合わせた。

ブルーの綺麗な瞳を見つめて私は言った。

『オスカル、折角綺麗な瞳なのだから・・・何事にも左右されずに目の前の真実を見つめる正しい瞳でありなさいな。』

「正しい目ですか?」

『そうです。王族にも貴族にも惑わされることのない真実だけを見つめる瞳でいなさい。オスカル』







『偏見、差別を捨て。自分の目で見たモノだけを信じなさい。』

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