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まさかのオスカル男のカミングアウト。

えっ!じゃぁ、私が見たかったオスカル、アンドレの絡みはないの?

嫌あったとしてももうそれは違うジャンル・・・。

アンドレがだめなら、ロザリーがいるじゃない!!

そうよ、せっかくオスカルが男なんだからロザリーの恋が叶うんだ。

やったー!!

なんて内心踊っている私の視線に気づかないのはオスカル本人である。

オスカルの馬は白馬でなんて可愛いんだろう。

私は馬車から思わず手を伸ばしてそうとすると。

「アントワネット様、危ないですよ」

ノアイユ夫人が心配そうな顔をするが、私はそのまま馬を撫でた。

『何を心配するのです。近衛隊の馬なのですよ、賢いいい馬ではありませんか』

そう言って私が撫でれば馬は気持ちよさそうにしている。

あぁ、ギュッとしたいなぁ。

自分の領地だったら馬と戯れるのだが・・・。

ジッと見ていた私に気付いたオスカルは穏やかに笑った。

「アントワネット様、心配せずともベルサイユに行けば馬と戯れることができますよ。」

そう言って笑うオスカル、クソッ!イケメンめ・・・。

そう思いながらも私はその聞き捨てならない申し入れにテンションは上がる。

『本当ですかッ!!』

「はい。」

イケメンのキラキラ笑顔は眩しいぜ。

これ以上、驚くことないな私と思っていたのですが・・・。




「よく来た。マリー・アントワネット!!さぁ、これがお前の花嫁だぞルイよ」

そう言ってルイ15世の後ろから現れたのは・・・。

「はい・・・。」

とてつもないイケメンの登場である。

・・・・・・あれ?一瞬誰って言いそうになった自分の口を必死に閉じる。

どうりで、あのアントワネット様が惚れる訳だ。

なんか、すべての女子の理想をつぎ込んで出来上がったみたいな王子の顔である。

(姫、面食いすぎやしませんかッ!!)

いや、姫とルイ王子が並べば美男美女が揃うのですが・・・たとえ顔が同じでも私にはこのイケメンの隣は無理な気がします。

もう原作無視だなここ・・・。










「ベルサイユのばら」
〜イケメンパラダイス〜

なんてどっかの漫画がドラマ化した時みたいなサブタイトルつくぞこれ・・・。

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