■ 第一章:他人のために刃を振るう


 自らのために 刃を振るうな

 他人のために 刃を振るえ

 自らのために 自らを護るな
 
 他人のために 自らを護れ



 自分が何故 そこにいるのか




 死んでから 自らが何故そこにいたのかを知れ








 尸魂界(ソウル・ソサエティ)。双極の丘。
 そこで、空座(からくら)第一高等学校一年生であり、死神代行の黒崎一護は、十一番隊第三席・斑目一角によって、両腕の自由を奪われ、うつ伏せ状態となていた。
 一護の少し離れたところに、斬魄刀・斬月が落ちている。
 他に、沢山の死神達が、一護を包囲するようにして立っていた。
「おいっ! 何のつもりだ!!」
 一護は大声で叫んだ。
 その言葉に、正面にいた死神、十三番隊所属・朽木ルキアは視線を背け、瞳を揺らした。
「おい、ルキアっ!!!」
「喋んじゃねぇ! 一護!」
 一角は、一護の背にまわっている腕を、一段と強く締め上げる。
「っ…!」
「よ…」
 『よさぬか』と言いかけて、ルキアは言葉を飲み込んだ。
 奥歯をかみ締めながらも、なおも一護は叫ぶ。
「これが、黙ってられるかよ!? なんなんだよ…? お前ら、一体何してぇんだ!!」
 突如、一護の首に、独特の冷たさが感じられた。…刃があてられるときの、冷たさ。
 一護が視線を上に上げてみると、そこには斬魄刀・氷輪丸を一護の首にあてている、十番隊隊長・日番谷冬獅郎(ひつがやとうしろう)がいた。
「冬獅…………………郎……ッ?」
「お喋りはそれくらいにしとけ………黒崎………」
 いつものように、『日番谷隊長≠セ』とは言わない。日番谷から殺意は微塵も感じられないのに、何故か瞳は僅かな剣呑に帯びていた。
(…くそっ…。斬月があれば…)
 と、一護は少し離れたところに落ちている斬月に目をやる。
 一護はこの双極の丘に呼び出され、来てみれば突然、死神達は襲い掛かってきた。しかし、誰一人として、殺意は感じられなかった。あの十一番隊隊長・更木剣八からさえも、殺意は感じられなかった。それでも、一護がいくら尋ねても誰も答えてくれなかった。疲労がたまってきたころに、六番隊副隊長・阿散井恋次(あばらいれんじ)の斬魄刀・蛇尾丸(ざびまる)を振るわれ、斬月を払い落とされてしまった。斬魄刀がなくなり、その上疲労がたまっている一護をとりおさえるのは、なんとも容易なことであったことだろう。
 何か方法はないか、何か方法はないかと、一護がジッと斬月を見つめていると、
「!! な、何しやがるっ! 白哉!!!」
 その斬月を、六番隊隊長・朽木白哉が持ち上げた。
「…………………ルキア」
「…………………」
 ギュッと固く目を閉じ、大きく息を吐き出す。そして、決意したような瞳を、白哉――――否、白哉の持つ斬月に向ける。
「…………はい、兄様」
 ルキアは斬魄刀・袖白雪を抜いた。
「舞え……袖白雪」
 ルキアの解号により、彼女の手に触れている部分から、袖白雪の全体が純白に塗り替わり、始解が完了する。
 袖白雪は、ルキアに振るわれ、華麗に踊る。
「まさかっ…………!」
 一護が気がついたように目を見開く。今までにない不安感が、一護の心を支配する。
「やめろっ!!」
「初の舞……」
「やめろ!! やめてくれ!! ルキア!!!」
「月白!!!」
 
 ビキビキビキィッッ!!!
 白哉は斬月を手放し、瞬歩でその場を離れる。
 『初の舞・月白』によって、斬月は巨大な氷柱の中に閉じ込められた。
 氷柱が崩れる寸前、素早く、無駄の無い動きで、白哉が斬魄刀・千本桜を抜いた。
「散れ……千本桜」
 白哉が千本桜の解号を唱え、始解する。無数に分かれた刀身は、巨大な氷柱を取り巻くようにしてうねり、氷柱を粉々にした。最後に残ったものは―――何も、なかった。
「…ざ……斬月………!!」
 信じられなかった。ルキアと白哉の手によって…斬月が、氷柱もろとも粉々にされたことが。
「……これで、テメェの斬魄刀はなくなった」
 冷徹に告げる、日番谷。
 ルキアと白哉はそれぞれ、袖白雪、千本桜をおさめた。
「………ルキア…」
 恋次がルキアに呼びかける。
「…言われずとも、分かっておる」
「そうじゃねぇよ。ただ…」
 チラリ、と一護に目をやる。
 一護は、自分の斬魄刀である斬月を目の前で、しかもルキアと白哉によって粉々にされたことが、相当ショックだったようだ。息をするのも忘れたように、斬月が粉々にされた場所を見つめ続けている。
「…いい、のか…?」
 ――後悔、しねぇか…? ルキア……。
 恋次の瞳を見つめ、ルキアは口許だけで笑った。そして、小さく首を横に振る。
 彼がその時に見たルキアの瞳は、今にも涙がこぼれそうなほど、輝いていた。
「………案ずるな、恋次。…私が、決めたことなのだ」
 そういい、恋次の脇を通り抜けて、一護に歩み寄った。
「ルキア……なんで……」
 信じられないといわんばかりに、一護は悲しげにそう言った。
 一角はルキアを見、彼女が頷いたのを確認して、一護を拘束する手を離した。そして、次の瞬間、
「縛道の九、撃=I!」
「!!!」
 赤い光が、一護の身体を縛り上げた。
 これなら、まだ一角が拘束していた方が、抜け出すチャンスはあったかもしれない。
 一護は身体に力を込めてみるが、ルキアに初めて会った時の『縛道の一、塞=xのように簡単に解くことは出来そうにない。
「ルキア!!!」
「………ッ……恋次」
 ルキアに言われ、恋次は浅く頷いた。
 彼女は一護に背をむけ、早足で離れ、今度は入れ替わりで恋次が一護に近寄ってくる。
「よぉ、一護。どうよ? 気分は」
 恋次は強張った笑顔で、一護に声をかける。
「ふ…ふざけんな!! 教えろよ、恋次! なんなんだよ、これ!? 俺が何したってんだ!!」
「黙れ」
 氷輪丸に力をこめる日番谷に、恋次は目を向ける。
「いいっスよ、日番谷隊長。…一護。俺たちはお前を敵だ何て思ってねぇ。お前は仲間だ」
 真剣に話す恋次の瞳に、嘘はなかった。
 その証拠に、たとえ今現在、一護がこのような状況に立たされているといっても、これに至るまでの死神達の攻撃に、一つとして殺意は含まれていなかったことを、一護自身がよく分かっている。
「…だがよぉ…」
 そこで、表情を曇らせる。
「………?」
 恋次は懐から、深紅に染まった一枚の札を取り出し、一護の額に貼り付けた。
「何をっ…!?」
 グラッ…。
 一護の視界が大きく揺れ、意識が遠のいていく。
「悪ぃな、一護。少しの間でいい。……眠ってくれ」
 恋次のその言葉を聞いて、何かを言おうと口を開くが、声が出てこない。
 瞼が次第に重くなり、少しずつおりてくる。
 やがて、一護の意識は暗闇に沈んでいく。


 すまぬ………一護………

 暗闇の中、鮮明に聞こえた言葉。
 一体、誰が言ったのだろうか…?
 それすらも分からず、その言葉を最後に、一護の意識は、闇に溶けた。

   *   *   *

 ―――誰かが、俺を呼んでいる気がした。
 
 ―――その声は、次第に大きくなって、はっきりしていった。



「一兄! しっかりしろよ、一兄!!」
「!」
 一護はハッと目を覚ました。
 自分を心配そうに見つめていたのは――妹の、黒崎夏梨(かりん)。
「………夏梨?」
「そうだよ。大丈夫?」
「……!? な、なんでお前が、尸魂界に!!?」
 勢いよく起き上がる。
 そのときに、風景が尸魂界のものではなく、現世――空座町のものであることに気付く。
「……縛道も、解けてる……」
 一護の身体には、どこも自由を奪われたところはなかった。
 そして、一護は死覇装を身にまとっていなかった。見慣れた……私服。
「一兄、何言ってんの? 大体、どうしてこんなところで倒れてんのさ?」
 辺りを見渡す。
 一護がいたのは、高校近辺にある公園。
 立ち上がろうとすると、カサリと音がしたので視線を落とす。ポケットから、一枚の、たたまれた紙が落ちた。
「なんだ…?」
 紙を拾い、広げてみる。
 そこには、ウサギ風の妙な絵と、三つの文字が並んでいた。

『 すまぬ 』

「――――――!!!!」
「一兄…?」
 次の瞬間、一護は駆け出した。
「ちょっ…一兄!? どうしっ…」
 夏梨が一護の行き先を見、目を見開く。
「一兄ッ!!」
 突然様子が変わった夏梨の声に、さすがに一護は振り向いた。――と、

 ガッ!!!
「うぁ!!」
 一護は見事にふっとび、再び夏梨の許に落下した。
「一兄!」
「ってぇ……」
 再び起き上がり、先ほどの場所を見据える。しかし、護の瞳には、何も映らなかった。
「…………え?」
「に…逃げようよ! また、アイツがっ……!」
 夏梨は言うが、一護はその場を動かない。
(ど…どうしたのさ……一兄………!!?)
 思って間もなく、

 バシッ!!
「ぐわぁぁっ!!!」
 一護はまたふっとばされ、すべり台に激突した。
「ぐぅっ!!」
「一兄!!」
 パニックになる夏梨の頭の中で、ふと、茶渡泰虎(さどやすとら)――チャドの姿が浮かんだ。
 あのとき――チャドは鎧をまとった右腕で、今目の前にいる奴とよく似た『バケモノ』を倒して見せた。
 今、一護を助けられるのは、彼しかいない。そう思った夏梨は、彼を捜す術も思いつかないまま、無我夢中で公園を飛び出した。


 一方、一護は、夏梨以上に混乱していた。
 攻撃による体の痛みに、顔を顰める。
(くっ…どうなってやがる…!? この感覚…間違いねぇ、虚だ…! なのに…くそっ、虚が見えねぇ……!?)
 そのとき、
「いっちばーん♪」
 公園に走りこんできたのは、少年だった。
 見たところ小学生のようだ。
「みんなぁ! はやくこいよー!」
 少年の声に引っ張られるようにして、あとから数人の子どもが走りこんでくる。
「馬鹿野郎! テメェら、逃げろ!!」
 一護は必死に叫ぶが、
「何? あのお兄ちゃん…」
「知らね。何が『逃げろ』なんだろーな?」
「それより、鬼ごっこしようぜ!」
 あとからやってきた少年少女も、先に来た少年も、当然何も分からない。

 ブシャッ!!!
 一護は息を飲んだ。
 少年少女たちが――倒れた。鮮血を、大量に流して。
「くそっ!!」
 少年少女たちに駆け寄ろうと走り出した。が、突然一護ははじかれたようにして倒れ、次には大きい圧力が上からのしかかってきた。
 この感覚も、知っている。
 これは、虚に踏みつけられているときのものだ。
「うっぐ……あぁっ……!!」
 今の一護は、死神ではなく人間だ。抜け出す手段もなく、なんとか抜け出そうと試みるが、無駄な抵抗だ。
「ちっく……しょ…う……!!」
 息が出来ない。苦しい。
 一護がまた、少年少女たちに目をやった。
 鮮血が、先程よりも沢山、流れ出していた。


「おっさぁ―――ん!! インコのおっさぁ―――――ん!!! 何処にいんの!? おっさん…! おっさ―――ん!! 一兄を…! 一兄を、助けて! おっさ―――ん!!!」
 そのときに、なんたる偶然か、近くの店からチャドが姿を現した。井上織姫も一緒だ。
「おっさん!!」
 チャドはゆっくり振り返り、夏梨を見る。
「ム…! お前はたしか…一護の………」
「一兄を助けて!!」
 夏梨はすぐにチャドの身体にしがみつき、叫ぶようにそう言った。
 ただならぬ様子に、チャドは勿論、織姫も反応を示した。花形のヘアピンが、一瞬、チカ、と光る。
「黒崎君が、どうかしたの…!?」
 夏梨は、チャドと織姫を連れて、公園の方向へ駆け出した。


「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
 一護の頭から、血が流れ落ちた。
 踏みつけながらも、この虚は一護の頭を何度も何度も殴打した。
(畜生…! なんで…なんで、見えねぇんだよ!!)
 虚はまた右腕を振り上げ、一護の頭をめがけて、力強く振り下ろした。

「『三天結盾(さんてんけっしゅん)』!!」

 そのとき、瞬間的に一護の後頭部近辺に、「盾舜六花(しゅんしゅんりっか)」の火無菊・梅厳・リリイが現れ、虚による攻撃を「拒絶」した。
 顔を上げた一護の瞳に映ったのは、夏梨とチャド、織姫だった。
「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉッ!!」
 チャドは腕を構え、鎧をまとうと、力を一気に放った。その力は、虚の右腕を破壊した。

「ギュゥアアアアアアアアアアアァァァァァアアァァアァ!!!」

 虚が叫び声をあげる。
(何て奴だ…こいつ…! チャドの攻撃くらっても、叫び声一つあげね…。…いや、違う…! 俺が聞こえてねぇだけだ…!!)
 突然、上からのしかかってくる圧力が緩んだのに気付き、一護は虚から逃れ、真っ先に少年少女たちの許へ向かった。
「おい! しっかりしろ!」
「茶渡くん、虚お願い!」
「分かった」
 織姫も少年少女たちの方に駆け寄る。
「井上…!」
 彼女はすぐに、彼らの傷を見た。
「大丈夫、これならまだ間に合う…! 『双天帰盾(そうてんきしゅん)・私は拒絶する』」
 舜桜と菖蒲が、ラグビーボール型の光で少年少女たちを包み込んだ。すると、彼らの傷が次第に消えていく。
 これは、織姫の「盾舜六花」の回復能力であって、その「怪我をした」という「事態」そのものを「拒絶」することで、「怪我をした事態を『なかったことにする』」。つまり、怪我をする以前の状態に戻すのである。
 一護は、少年少女たちの消えていく傷を見つめながら、思った。
(なんでだ…? 盾舜六花も……見えねぇ…!!)
 そればかりではない。そもそも、彼らを包んでいる『光』すらも、一護には見えていなかった。
 そのとき、一護の背後に、長く伸びてきた虚の腕が迫る。
「一護! 井上!」
 本体を相手にしていたチャドは、あわてて叫んだ。
 ハッと織姫が顔を上げ、すかさず言う。
「『孤天斬盾(こてんざんしゅん)』!!」
 椿鬼が飛び出し、その虚の腕を両断する。すると、それは少しずつ消えていった。これは相手という「物質」の結合を「拒絶」したのだ。
(黒崎君…?)
 背後の虚の腕にも全く気付いていない一護を見、織姫は訝しげに眉を顰める。
 二人に怪我がないことが分かったチャドは、内心安心し、重く強い力を、虚に向けて放った。

「グギャアアアアアアアアアァァァァアアァアァッ!!!!」

 叫び声をあげ、虚が消え去った。
 小さく息を吐いて、チャドは鎧を消すと、一護たちの許へ駆け寄った。
 木の後ろに隠れていた夏梨も駆け寄る。
「一兄……」
 夏梨が一護を見つめ、涙ぐむ。頭から血が出ていることなどから、無茶したのは明らかであった。
「夏梨…」
「ば……っかやろ…無茶…すんじゃねぇよ……!」
 そういって、夏梨は笑った。
「一護…」
「チャド…」
「大丈夫か?」
「あ? 何が?」
 チャドの指がゆっくり動き、一護の頭を指し示す。
「血が……出ているが…」
「あ」
 少年少女たちが心配、というのと、自分が何故虚が見えないのか、ということの混乱で、自分の怪我のことなどすっかり忘れていた。そういえば、すべり台に叩きつけられたりで、痣を体中につくってしまったような気がする。そんな痛みが、今、することに気がつく。
「黒崎君、動かないでね。『双天帰盾』」
 一護は光に包まれ、織姫の能力によって、彼の傷は数分で消えた。
「サンキュ、井上」
「ううん。それより、どうしたの? あれくらいの虚なら、黒崎君だったら死神になって倒せたんじゃ…?」
 その言葉に、少なからず夏梨は反応していた。聞こえないふりは、一応していたが。
(そうだ…一兄は……死神……)
 そう。死神になればよかったのだ。混乱して、すっかりそのこと自体が頭から抜けていた――――いや、今の今まで、自分が死神になれるということを…忘れていた?
 ここにコンはいない。つまり、義魂丸による死神化は無理だが…。
 思い出したように、一護は腰の辺りを見た。
「………マジかよ……」
「一護…?」
「黒崎君…?」
「一兄……?」
 いつも持ち歩いているはずの、死神代行戦闘許可証が、ない。
 一体、どうなっているのだろう。
「…井上、チャド、ありがとな」
 そう言って、一護は立ち上がる。
「夏梨。お前は先に帰ってろ」
「一兄!?」
 一護は振り返ることなく、その場を走り去った。
 夏梨は心配そうな顔をする。彼女は気付いていたのだ。一護の様子が、いつもと違うことを。
 いつも『見えているもの』が、『見えないもの』になっていることを。


 一護は浦原商店に向かっていた。
 今、相談できるのは、浦原喜助と、四楓院夜一(しほういんよるいち)だけだと思ったからだ。
 何故、自分は尸魂界に呼び出され、死神達によって拘束され、斬魄刀の斬月までもを粉々にされたのか。
 何故、尸魂界から現世へと放り出されたのか。
 何故、今の自分には虚も盾舜六花もみえず、声も聞こえもしないのか。
 何故、代行証がなくなってしまったのか。
 そんな質問を、一刻も早く、浦原や夜一にぶけたかった。そして、すぐにでも穿界門(せんかいもん)をくぐり、再び尸魂界に行って、一発でもいい。日番谷を、恋次を、一角を、白哉を――女性の死神も含む、全ての死神を、殴ってやりたかった。
「……………」
 しかし、一護は愕然とした。
 いつもの場所に、たしかに浦原商店は建っていた。ただし、シャッターが下りていた。
「嘘――――――………………だろ………?」


『浦原商店は閉店しました』


 そのように書かれた紙が、貼ってあった。


   *   *   *


 一護はどうしたらいいのか分からず、川原に座り込んでいた。そこは―――一護が、幼い頃に母親を亡くした川原。
「どうすりゃ、いいんだよ……おふくろ…」
 既に日は傾いている。
 流れ行く川が、オレンジ色に染まっていた。


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