混合短編 | ナノ




1

並盛の地下、そこにはボンゴレ]世こと沢田綱吉のボス継承後に造られたアジトがある。

そこで綱吉や守護者を中心に十代目ファミリーとして回された仕事をこなしていた。



その一室、綱吉の執務室となっている場所で彼は書類相手に格闘していた。


「あぁもう何でこんなに多いんだよ」

「ボスだからな」

「いや、そうじゃなくて。なんかだんだん増えてるっていうか」


ふとこぼした文句にいつの間にかいた家庭教師リボーンが返事する。


「予想以上にお前らが優秀だってことだろ」

「え〜、どーだろ?」


まるで詰問するかのようにじっと見てくるリボーンを軽くかわしまた書類へと目を戻す。

理由は分かる。

綱吉の最近の成長が甚だしいからだろう。

そしてリボーンはそれを察知できないような人物ではない。

自分の知らないところで何をやってるか聞き出したいのだろう。

言う気はないが。

お陰で狸に化けたと言われる始末。


「てかさ、リボーンもリボーンでどっかからかいろんなの持ってくるよね。それも大変なのばかり」

「はっ、簡単なのを持ってきてどうする。そんなのは格下にやらせるのがボスだ」

「はいはい。聞き飽きたなー」


軽口を言いつつ綱吉は手を動かす。

東洋人のぽっと出の若者、そのレッテルを剥がすためであることなど、綱吉は気がついている。

だからといって文句を言うのを止める気もない。

そこで扉が開いて綱吉が顔を上げると、彼の右腕獄寺隼人がいた。


「十代目、骸から例の件のついての報告書が届きました」

「見して」

「おい獄寺。例の件って何だ?」

「あれ?リボーンさんに話されていなかったのですか?」


獄寺に渡された報告書を確認しつつ綱吉は二人の会話に混ざる。




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