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「改めまして、リアナ・ポッターです。なーんてね」
狐に詰まれたような顔をする二人に笑いかける。悪意が九割残りは嘲りってこれも悪意の一つか。
やっぱりお茶をだそう。
私が飲みたい。
紅茶でいいよねと確認ではなく断定をしてキッチンへ向かい御丁寧に三人分用意して部屋に戻る。
二人の前にも出して自分の分を口に運んだ。
「ダージリンティーだよ。あ、そうそう毒は入っていないから安心して飲んでいいかな」
軽く解説をすると同時に余計な一言を加えるとダンブルドアはカップに伸ばした手を引っ込めた。
スネイプは元々まだ飲もうとしていなかったけど顰めっ面をした。
毒なんて、入れてないのに。
「失礼だなぁ。まあいいや。さっさと用件言ってくれない?子供はもう寝る時間なんだよ」
「起きていたようだが」
「家宅侵入罪を犯すハエが二匹もいたから」
訳すと、こんな夜中に来る非常識にこれ以上時間を取りたくない、ハエを叩き潰すように殺ってしまいたい、だ。
カップを置いて話し出すのを待つ。
話された前半は既に私も知っている事柄だった。
ホグワーツは子供の魔法使いや魔女が魔法を学ぶ場所だということ。
七年制の全寮制学校だということ。
イギリスにあること。
私が魔女だということ。
魔法界は非魔法族であるマグルにその存在を隠していること。
問題は後半だった。
私はそれを話終えるまで口を挟まずに聞いた。
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