Gemelli | ナノ




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「さて、おじいさんのがまだ話が通じそうだね。リアナ・ポッターに何の用事?」
「ホグワーツの説明に来たのじゃ。ワシは校長のアルバス・ダンブルドア。そっちにいるのはセブルス・スネイプ教授じゃ」


やはり、ホグワーツ関係だったらしい。

というかコイツラがあのダンブルドアやスネイプなのか。

じゃあ、私がリアナ・ポッターではないと認識しているのは、リアナ・ポッターがホグワーツの新入生になり得る十一歳だと思っているからか?

今の見た目はそれくらいとはいえ本当はもっと長く生きているのに?

そもそもこの世界の住民なんかじゃないというのに、なんでそんなことになっているのだろうか。


「ふむ。つまり、ホグワーツとかいう学校の校長や教師ってのはロリコンの最低野郎だってことか。ここがたった十と少ししか生きていない女の子の家と認識した上でのあの行為だなんて。そんな小さい子に説明と称していったい何をしようとしてたのやら。サイッテー。キモい。ありえない」
「貴様、我々を愚弄するな!そんな目的なわけがなかろう!!」
「違うの?ええっと、セブルス」
「違う!!」
「まあいいや。アクシオ」


適当に奪った杖を使って呼び寄せ呪文を唱えてみればスイッとホグワーツからの手紙が飛んできたのでキャッチする。

元の世界にいた頃はハルバードを媒介に“力”を様々に試し掴んだ感覚をもって支配するようにコントロールし事象を起こしていた。

こちらの世界に来てからもそうやって魔法を使ってはいるけれど、こちらの世界の方がかなりやり易い。

試しにロッドを杖に見立てて幾つか原作を読んで知っている呪文を唱えた時なんて遥かにまぬけなくらい簡単に魔法を使えた。

唱えただけでいいだなんてと驚いた。

この世界は私のいた世界と比べて魔力に満ちているから、その上、既存の方法で魔法を使おうとしたのだから、それは当然のことかもしれない。

けれど、今までが今までだったからか、この杖を使った魔法とロッドを使った魔法ではどちらのがより簡単かは分からなかった。


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