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とりあえず同級生達に指示を出してヘリが降りてくるのを待つ。
そして降りてきたのは銀髪の青年と黒髪の青年、それから金茶色の髪の貫禄ある優しげな風貌の青年だった。
一人は獄寺だと思う。
もう一人は山本だろう。
そして、最後の一人は、まさかダメツナか?
確信は持てない。
「遅くなってごめん。久しぶりだね皆」
「ダメツナ、いや、沢田か?」
「うん。そうだよ…って何でみんな、信じられない!って顔してるんだよ」
「それはお前の成長、じゃないな。変貌に驚いてるからだ」
「結城までそれ言う?」
「おう。俺もこれが現実だって信じるのに時間がかかった」
「酷いなー」
結城がどうだっとばかりに自分をみる。
ムカついたから目をそらし、驚愕で上手く働かない思考を無理矢理働かせる。
幹部なのだから、しっかりしないとと。
「で、獄寺と山本だよな?」
「まあな」
「ははっ、そうなのな」
「なあ獄寺、ツテがどうこう言っていたがあの船か?」
「ああ。なんか問題あんのか?」
「いや、なんつーか豪華すぎるっつーか」
「気にしなくていいよ。俺の船だし」
「沢田の!?」
「だから、そこまで驚くことないのになあ」
とにかく先に船に乗ろうか、という沢田の言葉に俺含め沢田達と結城と笹川兄弟以外の人は混乱したまま船に向かう。
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