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4

ヤケに複雑な裏路地を抜けた先にめっちゃくちゃ高級そうなリムジンが停まっていた。

獄寺は躊躇いなくそれの扉を開けた。

そして固まった俺たちにさっさと乗れと言った。

いやいやいやいや、何これ?

確かにダメツナも獄寺も高級そうなスーツ着てたけど、え?何これ?

お前らマジでなんの仕事してんの?

最初にそれに乗ったのは小柳だった。勇者だ。

仕方なしに続いて乗れば、これまた懐かしい声が聞こえた。


「よーッス。久しぶりだな、結城」
「山本!?」
「ははっ。そうだぜ」


運転席に座ってんのは嘗ての爽やか少年、今は精悍っつうの(?)雰囲気がなんか鋭くなった、けれどやっぱりフレンドリーな山本武だった。


「あーっと、久しぶり。てーかお前らまだつるんでんだ?」
「まーな」
「いや、それより!この状況何?お前ら何やってんの?」
「ん?ツナから聞ーてねーのな」
「ひたすら走ってそれどころじゃなかったし!!」


それからダメツナから連絡が来るまでと俺中心に(知り合いだから、まだ気楽)相づちを打ちつつようやく話が聞けた。

そして獄寺はどっか言った。

なんでもダメツナは今や世界的に俺でも知ってるほど有名なとあるイタリア発祥の会社の社長らしい。

獄寺と山本も重職だとか。

そして、大きな会社だからこそ狙われやすくて、罠にかかり逃げてたところに俺らと遭遇したらしい。

日本人がいる三人組ということで間違われる可能性もあり、俺らは保護されたとのこと。

…………もうやだ。

どんだけ驚けばいいのだろう。

まずあのダメツナが社長って何?

それで命狙われるとか何?

あのままあそこに突っ立ってたら勘違いで殺されたかもしれないって何さ?

もうとっくに俺のキャパシティはオーバーしているぞ。

あ、もうダメツナをダメツナと呼ぶの無理あるなあ……。




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