shortstory | ナノ


  不憫なイケメン代表


魔法薬学の教室に行くとえらいイケメンが居た。

ドヤ顔でモデルポーズをとり何て言うかシャラランッとしており、開いた窓から入った風が髪をなびかせている。

「お、ファースト。どう、おれ格好いい?」

「ぐぁぁあああっ!!シリウスかよっ」

「はあっ!?」

いや、見たら分かるんだけど…あまりにも雰囲気がキラッキラだったから!!

「あーあ、何でシリウスなのかな〜君は」

「そう名付けられたからだろ」

「名前じゃねえ」

ほんと、何でシリウスなんだ…性格が残念だからイケメンでもこの残念感だよ、まったく。

「で、俺格好いいか?」

私が座った席に相変わらずのドヤ顔で座ってくるシリウスを思わず蹴っ飛ばしたくなったけどとりあえず押さえた。しかしドヤ顔でもイケメンとは。神はこの世に平等を与えないらしい。

「見た目は目の保養になるくらいのイケメンさ」

「…ぇ、マジで?」

自分で聞いてきたに関わらず、コイツはポカン…っとした表情だった。

「ま、私好みかどうかは別だけどね」

「おい、なんだよソレ!?」

「アハハハハイケメンが言われなれてないであろう言葉っ」

「…うっせ」

ほんとウケる。
そしてイケメンコンフリンゴ!

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