shortstory | ナノ


  スキンシップじゃなくてセクハラです


付き合って数年たつ彼女がたち悪かった。

はっきり言うとあのジェームズ・ポッターよりもたちが悪い。人の寝顔や着替えを盗撮したり、ポッターが言うと何にも思わない台詞でときめいたりしている自分がいるから。

「リリー何か悩みでもあるの?私が一発で解決してあげるわよ」

「…おもにあなたのことなんだけれど」

「やだっ私のことを考えてくれていたってこと!?」

それはまぁそうなのだけれど…たぶん彼女が想像しているようなことは考えたりはしていない。少なくとも彼女が喜ぶことなど。

最初彼女に迫られたときにはこんなんじゃなかった。冷血漢というか、とにかく完璧な純血主義者だったので付き合った後も私に対する態度はとにかくそっけなかった…はず。

それが今ではただのセクハラ魔人ですから。クールで色事に興味のないと思っていた彼女のイメージとは180度違いますから。

「もー、嬉しいわリリー」

「ちょっファースト!あなたどこ触っているのよっ」

私を抱きながら明らかに胸部を触っている彼女の手をはたくと、ファーストは頬を膨らませるという可愛い表情をした。

「ただのスキンシップじゃない」

「スキンシップじゃなくてセクハラです!!」


「シリウス、僕百合に目覚めそうなんだけど」

「…止めはしねーよ」


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