沙織：「ココからは、もう少し深い質問になりますわ。十一問目です。一緒にいて幸せだと思うのは、どんな時ですか？」
飛鳥：「シュラが私の作ったスイーツを美味しそうに頬張っている時。幸せそうに食べているシュラの顔を見ているのが本当に幸せ。」
山羊：「飛鳥のスイーツは、口に含んだ瞬間に幸せな気分になる。俺にとっては最高の時間だ。」


沙織：「では、十二問目。一緒にいて不安を感じてしまうのは、どんな時ですか？」
飛鳥：「第三者が加わると、途端に他人行儀になって、私と距離を置くの。凄く悲しくなるの。最近は諦めがついて慣れてきちゃったけど。」
山羊：「悪いとは思っているのだ。だが、どうにも他人の目があると、肩の力を抜けなくなってしまう。」
沙織：「仲が良いばかりではないのですね。シュラは、もう少し努力しなければ。」
山羊：「わ、分かっております……。」


沙織：「次は楽しい質問ですわ。十三問目です。最近、相手に言われて嬉しかったセリフは何ですか？」
山羊：「黄金聖衣を纏っている時が一番凛々しくて格好良いと言われたのが嬉しかった。やはり聖闘士、聖衣姿を褒められると嬉しいものだ。」
飛鳥：「私は、某有名ショコラティエのチョコレートよりも、私の作ったトリュフチョコの方が美味しいって言ってくれた事かな。」
沙織：「私も飛鳥さんのチョコレート、とても好きですわ。甘さが絶妙ですもの。」
飛鳥：「そんなに褒められたら調子に乗っちゃうよ。」


沙織：「十四問目は、逆に悲しい質問です。最近、相手に言われてショックだったセリフは何ですか？」
飛鳥：「ウエストが少し太くなったんじゃないかって、シュラが……。」
山羊：「実際、そうだったのだから仕方ない。」
飛鳥：「パティシエなんだから増えない訳がないのよ。カロリーが高いスイーツの味見をたっぷりするんだから。あれだけ食べて太くならないシュラが変なの。」
山羊：「飛鳥もこの前、カロリー過多だから一週間スイーツ禁止などと、俺に宣告したではないか。」
飛鳥：「だって本当に食べ過ぎなんだもの。幾ら修練で汗を流すとはいえ。」


沙織：「言い合いするのも仲が良い証拠ですね。では、十五問目。身長差はどれくらいですか？　身長差で困ること、悩みはありますか？」
山羊：「俺が百八十六、飛鳥が百五十五だから、三十センチ程だ。」
飛鳥：「横並びに立ってシュラと話す時は、首が痛くなるよ。上を向き過ぎて。」
山羊：「俺は見下ろす方だから余り気にならないが。ただエッチの時は体格差が有り過ぎて大変な事は多いな。」
飛鳥：「もうっ！　シレッとそういう事を言わないのっ！」


沙織：「ふふっ、お熱いですわね。さて、十六問目です。どちらが引っ張っていくタイプだと思いますか？」
山羊：「まぁ、俺だろう。」
飛鳥：「何でもかんでも、シュラに頼り切っちゃっているものね。」
山羊：「キッチンで助手にされている時だけは、飛鳥に主導権があるがな。」
飛鳥：「そりゃあ、お手伝いはシッカリしてもらわなきゃ。」


沙織：「十七問目です。相手に言われて嬉しかったセリフは何ですか？　あら？　これは先程と同じ質問ですわね。間違って同じものが二つ入ってしまったのでしょう。」
山羊：「ならば、答えも同じという事か。」
飛鳥：「質問一個、損しちゃったね。」


沙織：「次は大丈夫ですわ。十八問目です。相手のどういったところに弱いですか？」
山羊：「下から見上げてのお強請りポーズには勝てんな。真ん丸な目の可愛さと、先程も言ったが小動物のような愛らしさには、何を頼まれても断れん。」
飛鳥：「やっぱり無自覚な色気かなぁ。アレを振り撒かれると、ねぇ。ずっと傍に居るのに、何だか酷くドキドキしちゃうもの。」
山羊：「俺に色気などないだろ。」
飛鳥：「だーかーらー、無自覚だって言ってるでしょ。」
沙織：「シュラはストイックそうでありながら、時折、とてもセクシーに見えますわ。」
飛鳥：「ねー。沙織さんも、そう思いますよねー。」
山羊：「そうなのか……？」


沙織：「さぁ、十九問目です。喧嘩はしますか？　主に、どんなことが原因ですか？」
飛鳥：「人前でのシュラの冷たい態度。後で二人きりになった時に、言い合いになっちゃう。」
山羊：「また、それを蒸し返すか……。」
飛鳥：「蒸し返しますよ。何度でも蒸し返しますよー。」


沙織：「次の二十問目は、その蒸し返したお話の後の事ですわ。喧嘩をした時に、どうやって仲直りしますか？」
山羊：「仲直りか……。まぁ、大喧嘩とまではいかないから、自然といつもの二人に戻っている、という感じか。」
飛鳥：「そうだね。言い合いして、不貞腐れて眠って。でも、朝起きたら、もう忘れてるって感じかな。一緒に住んでいるんだから、そうじゃないとやっていけないよね。」
沙織：「結局、お二人は喧嘩と言える程の喧嘩はないのですね。やっぱり仲良しさんなのではないですか。」
山羊：「まぁ、そうだろうな。」
飛鳥：「そうかなぁ。もっとイチャイチャ出来て良いと思うんだけどなぁ。」


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