授業中に居眠り

『あらららら、また寝てらぁ…』
昨日のバイトが終わるのが遅くて、朝起きれなかったバッツは、早々に一限目の講義に遅刻する旨をクラウドにメールしていた。
この講義は必修だ。単位を落とすわけにはいかない。クラウドに自分が行くまでの間のノートをお願いしていたのだが。
ふ、と視線をクラウドの顔からそして首へと移す。
タートルで上手く隠しているようだが、隙間からひっそりと、彼の白い肌のある一点が朱く色づいているのが見えた。
『昨日も寝かせてもらえなかったのかよ』
決して遅刻はしないクラウド。
しかし朝一の講義で寝てしまうことが、たまにある。
どちらとも友人であるバッツは二人がうまくいってることが本当に嬉しい。
だけど、
『居眠りは、ダメじゃん』
と、緩く唇が弧を描く。
バッツは携帯を取り出すと、またクラウドを写メした。その時の音で教授に注意はされたがすみませんの一言で場はおさまり、撮られたクラウドはよっぽど疲れているのか目を覚まさなかった。
すぐさまバッツはメールを送った。

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