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ゼブラ カラーフライト MA53
2009/09/30 06:00


 1980年代から90年代後半にかけて、ロットリング ティッキーという傑作シャーペンが生産されていました。
傑作というとどんなすごい機構やゴツいグリップをしているのかと期待されますが、グリップが波形だっただけで、それ以外は簡素で細身なただのシャーペンだったりします。
しかしそれが使いやすいと評判で、ソニープラザあたりで女学生が買いあさっていたなんて伝えられています。

 1991年、そこにパイロットDr.グリップが現れます。当時のDr.グリップはクリップやノック機構さえ無い急拵えされたボールペンでしたが、数年で流行してゴムグリップつき太軸を一般化させ、やがてシャーペンにも波及、ティッキーのような非ゴムグリップ細軸を隅に追いやってしまいました。

 今回のカラーフライトはその追いやられた古い軸形式、それでありながら回転繰出消しゴムを内蔵するなど新しい機能も組み込んだ製品です。
φ9.1(最大9.5)×144.5mm,9.8g,芯径0.5mmのみ、残芯約14mm,2008年3月発売、軸色10+7色。日本製。

 わずかに先細りで直線的な六角軸は細いといっても鉛筆よりは太く、筆記時ジャマになりにくい短いクリップと、定規にあてがいやすい4mmスリーヴ、それに繰出消しゴム内蔵ノックボタンを具えます。
 力まずに扱える軽量なシャーペンで、軸形は基本を押さえるのみ。過度な主張をしているでもなく、ノックの感触も軽めで快適な一本。高筆圧にとっては逆になるかな?

 欠点としては消しゴムE-1B-Xが専用品で替えが入手しづらいことと、芯径が.5しかないこと。
できれば.7mmや.9mmを選びたかったのですが、これしかないので.5を久しぶりに買ったように感じます。

 クリップ基部からペン先まで126mm。ワイシャツのポケットの深さが127mm=5インチが多いことに合わせたようです。
この短いクリップは同社テクト2ウェイと同じ部品で、口金も交換可能。
 口金には樹脂製部品が組み込まれ、クッション効果があると言われますが、これに不満を感じるようなら交換してはどうでしょうか。不恰好になりますけどね。
 カラーフライトはマルマンユーロラインロルバーンと同じくヨーロッパ雑貨を装った日本製。
ヨーロッパの大衆ブランドは品質がガサツだったりしますが、これらは日本製なのでそういったところはありません。



 文房具屋で売られている本品も、スーパーやコンビニでは見かけずAmazonにもなく、さらにはゼブラ公式携帯サイトhttp://www.zebra.co.jp/m/にも記載ありません。
ラメ入り軸が7色追加されたので、売れてはいるんでしょうけれど、カラーフライトと同時に登場した三菱鉛筆クルトガ(芯が自動回転するシャーペン)に席巻されてしまったようです。

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