これは蛍光マーカーとしては珍しいノック式かつカートリッジ式。韓国製。
軸径11.6mm、ゴムグリップがない直筒軸でクセがないものの、新品時は軸表面がやたらとスベスベしていました。布で拭き取れるとはいえ離型剤つけすぎじゃないのかこれは。
蛍光マーカーを使う機会などないのに、ノック機構の妙に惹かれて買ってしまったわけですが、そのノック機構のからくりは次のごとく。
@突起abはノックボタンと連動して上下動(前後動)します。
部品cはクリップ先端内にあり左右に動きます。
Aノックボタンを押すと突起abが押し下げられ、
突起bは部品cを左へ避けさせて下がり、
B下がりきると、突起bと部品cが噛み合い、ペン先が出たままになります。
C再びノックボタンを押すと、突起aがcを右へ避けさせ、b-cの噛み合わせを解き、戻ります。
ややこしい説明になってしまいましたが、他のノック式と変わらぬ感覚で扱えて、しかもクリップと連動しているため、クリップを持ち上げることでもノック解除するウィップクリップ/ポケットセーフ機構でもあります。
ノック移動量が14mmと長いのはちょっとした欠点。
軸先端奥にはペン先の乾燥を防ぐ黒い弁があり、ノックし始めるとペン先が押し出されて弁が開かれます。
弁を開くときに引っかかる感触がありますが、深刻なほどの欠点ではありません。
替カートリッジXSLR3はノックボタンつき。ノックボタンを回してカートリッジ交換します。
ノックを繰り返すとカートリッジ内の中綿が押し潰されるため、もしかしたらインクを使い切るのが難しいかもしれません。
その場合、中綿をノックボタンから外して前後逆に入れ替えて対処することになるでしょう。
ペン先はありきたりなノミ型(チゼルティップ)で線幅3.6mm,筆記角度70°に合うように傾斜しています。
インクは裏抜けが少なく、裏写りも殆ど無い水性顔料OA対応インク。感熱紙にもインクジェットプリンタにも対応するはずですが、インクジェットが無いので試せませんでした。面目ない。