B5判ノートの横幅と同長のアクリル定規。
9ツ穿たれたΦ1.2mm孔を用い、B5ノートに区切り線を引くノート分割術のための定規。
2019年12月発売、中国製。
同社アイデアコンテストを実際に商品化したロクイチブングシリーズ。
定規とB5ノートの横幅が同じ全長179mm。
コクヨC2旧型にぴたりと収まる長さ。
9ツの穴のうち、同色の穴に芯先をいれて点を印し、その点から垂線を下ろして分割します。
赤:三分割、緑:四分割、水色:五分割。
問題は定規の長さがB5ノートの縦より短いこと。
ですので、上下に点を二ヶ所以上記して、線で結びます。
インクエッジつき。
水性ボールペン等で線を引くとき、定規と紙面の隙間にインクが流れこむことを防ぎます。
目盛り側で線を引かなければならない場合には、定規を裏返してペン先をあてがうか、定規の裏面に硬貨をセロテープで貼ったりフローティングディスクを貼って紙面から浮かせます。
エッジが全般的に甘いのも問題です。
私有品は目盛り側にバリが残っていました。金型番号4番。
目盛りは170mm。
全長は179mm。
9ツの穴は全長に合わせて開けられ、真ん中の緑穴は左右どちらから測っても真ん中、端から89.5mmに位置します。
赤穴を利用して、6mm罫(B罫)を二分割できます。
穴の応用例がほかにも何かあるんじゃないかな。
紙の判形に合わせた定規では、ほかに
ソニック ノビルラがあります。
この定規の最大の競合品は他社製定規ではなく、コクヨのドット入り罫やナカバヤシのロジカル罫そして方眼罫になります。
あれらを活用すれば、本品でなくても分割線を引けてしまうのです。
従来の15cm定規は本品の競合品たりえません。
ところで、B5ノートは正確にはB5スリムにあたります。
B5正寸は182×257、対して我々がB5ノートと呼んでいるのはおよそ179×252 (各社により若干異なる)、ちょっと小さいんです。
本品はそれに合わせた全長179mm。なので分割はB5スリム判専用です。
またバインダーノート用26穴ルーズリーフはB5正寸(開孔部含む)です。
コクヨ スマートリングB5はもちろん
キングジム コンパックノートB5専用ルーズリーフも同様です。
とはいえ正寸とスリムの横幅の寸法差は3mmなので、本品を転用できなくもないです。
なお
マルマン ユーロラインB5 (製造中止)と
オキナ プロジェクトリングノートB5はミシン目で切り取ってほぼB5正寸。開孔部(リング部)含みません。
エトランジェディコスタリカ ベイシスB5ダブルリングノートBASIS-25-03はリング部含めてB5正寸。ウッドやグリーンも同様。
ただし
リヒトラブ ツイストリングノートB5 (ワンサードシリーズ)用29穴はB5スリム(開孔部含む)です。