貝印製鉛筆削りを内蔵した学童用鉛筆削り。
発売年不詳、日本製。
削りくずを捨てるには底蓋を開けます。
口径8.0mm、切削角度24°/
とんがり係数約0.78、削りくず厚約0.15mm
φ0.3mmくらいまで尖ると、それ以上尖りません。
蓋が
三菱DPS101より簡単な造作なのに、削り粉が漏れそうでなかなか漏れない。
内蔵された鉛筆削りは貝印製。
三菱DPS101と同型ですが、本品はあちらより削りくず厚が薄く、削れ味が軽い。代わりに削りあがるのに少々時間がかかります。
意図的に変えているのか、製品のバラつきか不明ですが、この刃は色鉛筆にも適していると思います。
軽く削れることは、鋭角な芯先を削り直しやすい長所ももたらします。
芯先表面を着色して削り直すと、削られた箇所がわかります。
右側はトンボKSA121。
クランクハンドル式卓上型鉛筆削りは鉛筆を鋭角18°くらいに削ります。
小学生がその芯先を校内で削り直す際、本品のような24°鉛筆削りで行うと、切削角度が合わず、鉛筆の芯先を砕いてしまっているんじゃないでしょうか。
鋭角な芯先を鈍角な鉛筆削りに挿入すると、先端のみを異なる角度で削るため、芯に負担がかかるのです。
本品はそのような芯先でも削り直しやすいのが長所です。
削りくず容器に何回ぶん削りくずを溜められるのか試してみました。
芯先がφ1mm以上に鈍った鉛筆を、1本あたり平均7.5回転で削り直したところ19回ぶん。
同社鉛筆は特殊な塗装で滑り止め入り。右端は似たような塗装のキリン鉛筆グリップポイント。
サクラクレパスは鉛筆工場をたぶん有していないと思うので、どこかへ鉛筆製造を委託してると思います。
本品と三菱DPS101どちらがよいか、と問われればお好きになさったらよろしいと思いつつも、鉛筆削りだって刃が鈍ってゆくのですから双方買うのがよいと答えます。