シードが修正テープを開発した1989年から少し経った1992年、初めて修正テープを手にした私はその即応性に重宝した憶えがあります。修正液が苦手な私はそれまでMAXONカラートーンの白を修正にあてていたのでした。
修正液と違い、紙面に積もらず乾燥時間も不要で均一に紙面を覆う修正テープは画期的な事務用品です。
しかし修正テープ幅が6mmともなると、テープの端がよれやすくなります(このよれは専門用語でビビリというらしい)。
ホワイパーMR WH-616はテープ定着ヘラにローラーをつけ、左右に少々回転することで転写しやすくした製品です。
また、ヘラを保護する折畳み式キャップと縦長形状により、ペン立てに立てやすくなっています。
製造中止となった同社ホワイパーWH-006Tとの比較。
プラスホワイパーは「引いて行修正、押して一文字修正」が特長ですが、旧型WH-006Tでの一文字修正は、紙面に対しヘラを直立させねばうまく転写されないため修正箇所が見づらく、引いてばかりいました。
ローラーがついたホワイパーMRでは傾けても転写できるよう改良され修正箇所が見やすくなっている、のですが、折り返したキャップが視界に入って修正箇所を見づらくするため、やっぱり引いてばかりいます。
本体後部を引き出し、中央部を外してテープ交換します。
この操作がおもちゃっぽくて楽しい。
交換時はキャップを折り返しておきます。
本体は使い捨てではないものの耐久限界があり、およそ詰め替えテープ10本ぶんとのこと。
修正テープはテープの巻取りが滞ってテープがたるむことがあります。
そのため巻取り側巻枠を手動回転させられるのですが、ボールペンのペン先も入らない細い溝で操作しづらいのは不便なところ。
といっても今のところはたるんでおらず、出番はないのでした。
※定着ヘラが首振りするためか使わずにいるとたるみます。
詰替えテープは6m長で税抜き120円。1mあたり20円ですね。
幅は4.2mm,5mm,6mmの三種。各詰替えテープには互換性があります。
6mm幅はB罫(6mm横罫)向け、私は万年筆と合わせて使っていますが、万年筆と修正テープは正直相性が合わず、紙面に転写した後、改めて指でこすって定着させなければならないうえインクとの相性もよくありません。やはりボールペンかのう。
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