「
大型クリップの採用でポケットのない洋服の合わせやシャツのえり元、ジーンズのポケット、バッグの持ち手など、従来の筆記具がとめにくかったところにもしっかりはさめます。」と包装に記された本品は当初、女性向けに発売され、のちに男性向けに黒軸が追加された全長90mmの携帯性に重点を置いたノック式油性ボールペンです。※2017年製造中止
ノックするとクリップ内側のツメに替芯受けが引っかかり固定され、クリップを開くとツメが外れノック解除されます。
クリップ後端の穴は紐通し。小さいため使い勝手がよいとは言えず、別途キーリング等を取り付けて紐や鎖と繋げなければならないでしょう。
替芯交換は口金を外し、替芯を抜き差しして行います。
替芯はJIS油性D型、4C型とも呼ばれます。
俗称の由来となったゼブラ4CはD型よりわずかに太く、PFit等ゼブラ以外に入れると替芯受けを拡げてしまい他のD型が合わなくなること多々あるため替芯の購入には注意が必要です。
替芯の互換性について詳述されていませんが、ステーショナリーマガジンNo.002に各社D型替芯の一覧表が載っています。
右はゼブラペンポッド。
ボールペンを使う機会が私的に著しく減っているにもかかわらずPフィットを買ってしまいましたが、案の定携帯することすらほとんどなく、本記事の草稿で初めて試し書き以外に用いて感じたことには、短軸のため握りやすさにおいて少々劣るとはいえそれ以外では遜色ないということでした。
三百円の価値があるかと問われればもどかしいところですけど、トンボの設計思想通り軽快な服装向けと言えるでしょう。