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コクヨS&T キャンパスジュニアペンシル PS-C101P
2012/05/03 06:00


キャンパスジュニアペンシル1.3mmピンクPS-C101P-1Pキャンパスジュニアペンシル1.3mmブルーPS-C101B-1P
キャンパスジュニアペンシル(赤芯)PS-CR101-1P

コクヨS&T 1.3mm赤芯 PSR-CR13-1P


 シャーペンを禁ずる小学校にそれを持ち込もうと老舗が挑み始めました。

 低学年に1.3mm芯、高学年に0.9mm芯を用意し、おもちゃ的要素を排しつつ子供向けに仕上げられた、鉛筆感覚で書ける太芯シャーペンです。
今回取り上げるのはくちばしが黄色いヒヨッコ用1.3mm。
2011年1月発売、日本製、替芯韓国製(赤芯除く)。

 太芯の長所は、
低筆圧でも筆跡見やすく、
高筆圧でも芯が折れにくいこと。

・鉛筆より短く少し太い。シャーペンとしてはふつうの長さ。
・六角軸全体をTPE樹脂で覆い、滑り止め効果が高い。
・ノックボタンを固定して紛失を防ぎ消しゴムもナシ。
・芯補充はボタンの小孔から。
漏れ出ることがあるので入れすぎ禁止。
・チップスライド(スライドスリーヴ)。
これくらいの太芯だったら不要に思いますが、安全性向上と芯折れを防ぐため引っ込みます。

 付属芯2本、硬度2B。芯繰出量、両芯径とも約0.8mm/ノック。残芯約16mm。
キャンパスシャープ替芯PSR-C, 60mm長、硬度B, 2B,
0.9mm36本入り、1.3mm16本入り、
1.3には赤芯PSR-CR13あり、6本入り。色合いは朱色。
 書き味はいまひとつで、良質な芯に比べると筆記音(摩擦音)が大きく、芯密度が低い印象。
しかし深刻な欠点ではなく、芯径の太さでその短所が補われています。※不純物が多いと言ったほうが正確かもしれない。
 蛍光灯反射は少なめ。軟芯ということもあり定着性が低く、芯を素手でつかむと汚れやすい。

 その汚れがゴム軸に移りやすく、汚れを落としにくいのが一大欠点。
セロテープで表面をペタペタすると少しは汚れがとれます。



 複雑な機構を持たず簡潔な単機能に徹し、設計要求を満たした良品。
簡潔も単機能も粗悪や手抜きを意味せず、作動には信頼性があります。
 世の中には3mmシャーペンや5.6mmシャーペンというのもあります。とこんな画像を撮りましたが、本品と張り合うのは大人気ないなあ、と反省しました。



 小学生用シャーペンやノックボタン固定の前例には、1990年代のパイロットスクールグリップがありましたが、あれは五年ほどで製造中止になったと記憶しています。
こちらは「発売以来好評」(コクヨ公式プレスリリース)、少子化を睨んでか本品の成人向けも発売されています。

 ただ近所の小学校では二校とも原則シャーペン禁止でした。
また小学校教師側の意見は以下に代表されるんじゃないでしょうか。
僕らの研修日記 文房具指定は学級崩壊を防ぐ大事な手立てである
文房具の指定は明文化が必要
次回は1.3mmよりちょっと太いファーバーカステル1.4mmですが、紙質がよいマルマンのルーズリーフミニになるかもしれません。


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