私が中学生だったころ、国語教科書に掲載された魯迅の「故郷」は何故か阿Q正伝の一節として紹介されていた。
出版された阿Q正伝の多くに故郷が収録されているだろうから間違ってはいないのかもしれないが、後に文庫本で再読した際、謎の提示と解答がいっぺんにやってきたように思えた。
社会性を得たためによそよそしくなってしまった人間関係を描くこの短編は現在も教科書に載っていると聞く。
当時の私にはこの短編の良さがわからなかった。今ならわかるがしかし、家庭を持ったことがない私は、ほんとうにはわかっていないのかもしれない。
コンパスは両脚の長さが正確に揃ってないと円作図しづらくなります。それは脚を閉じるほど顕著になり、とくに小円を作図する際には大きな問題となります。
そこで、針を固定せずに上下動させて長さを揃えやすくし、針側の脚を軸に、鉛筆側の脚だけを開く片脚式とした小円用コンパスがドロップコンパスです。針が上下動するからdropと呼ばれるようですね。
脚を開閉するには外車(そとぐるま、開閉調節ねじ)を回して行い、作図は針側の頂部を軽く押さえながらくるりと本体を回して行います。
ドロップコンパスは小円用のため作図半径は小さく、画像のステッドラー556 58では最大作図半径11mmです。
このコンパスは製図ペン専用ですが、斜めに装着するため太い線幅では規定の線幅になりません。
小円作図ではテンプレートを用いたほうが作業が早い場合が多々あります。ただし決まった直径の円しか作図できないため、コンパスが有利になる場合もまた多々あるのでした。