カドケシで一世を風靡したコクヨからナルトのような消しゴムが出ました。日本製。
ノートの罫幅に合わせたリブ(隆状突起)で一行消すことに特化したもの。
リブは5つ。数字はそれぞれの幅を表し、△だけは尖っています。
表面の数字はナルトの模様と同じく印刷ではないため消しゴムが減っても表示が消えません。
消字力そのものは必要十分、消しかすはまとまりやすく、わりあい快適に消せる良品。
一行消しをするとき、誤ってほかの行を消してしまわないように、罫幅より細いリブを使うことをコクヨは推奨しています。例えば7mm罫(A罫)には6mmリブを使うように。
今夏の猛暑で、けしごむとプラスティック製品がくっついてしまった経験をした人も多いのではないかと思いますが、これは塩ビ系消しゴムに添加された可塑剤(プラスティック軟化剤)が滲みだしてプラスティックを溶かしたためで、温度と湿度が高い夏期はとくに滲みだしやすくなるのです。
ミリケシは塩ビ系ながら環境に配慮してフタル酸系可塑剤を使わず、スリーブも紙ではありませんが、それでも本品の消しかすがスチロール樹脂をとかしてしまうので、従来の塩ビ系と同じく保管にはちょっと注意がいります。
一行消しをするなら棒状消しゴムでも十分なので、四角塊消しゴムと使い分けるのが良いのですが、それがめんどくさい、という場合にミリケシが役立つでしょう。
が、使うにつれ消字箇所が見づらくなるのがちょっとした短所。
また各人が使うノートはどれか一種に決まっており、必然罫幅も決まっているため、それに合うリブだけを使い続けて画像のような状態になると、他のリブがいつのまにか紙面に触れてしまったりします。
というわけで、偏らないようにどのリブも適度に使うか、紙面にあてる角度を浅く(低く)して使い続けることを求められます。
繰出式を別にすれば、本品と競合するのは
SEEDケスゴムであるらしい。
ただケスゴムはやわらかすぎる。
ところで、機会があったら画像右端のファーバーカステル鉛筆キャップ兼用消しゴム18 70 00を試してみてほしいのですが、筒型消しゴムは意外に使い勝手が良いものです。
おかしなかたちの消しゴムをつくろうとする会社がまだあるなら、こんどは角筒型をつくらないかな。
おお、ぴったりだ!