小ネタいろいろ 独白


あなたに出会う前の私は、生きていてもいなくても変わらないような世界にいた。世界は灰色で、輝くものはひとつもなかった。だから、そんな私の前に現れたあなたは神さまよりも尊く素晴らしい存在なのだ。私の生きる理由。世界のすべて。れーくん、生まれてくれてありがとう。




(だからこそ、独りになってしまったあなたの瞳に翳りがあるのは嫌だった)
この子の傍には誰もいなくなってしまった。そこに、私が戻ってきた。それなら。私がその孔を埋めなければ。そうやって傲慢になってしまったのも仕方のないことだろう。求められたものを返したかった。
けれど、そうやって過ごすうちに、親愛以外の感情がうまれた。それを自覚した時にそんな自分のことを穢らわしく思ってしまったのもまた仕方のないことだ。雲の上の存在を汚して引きずり下ろそうとするような感情など。

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