short スタンドを持たない肉の芽少女と


「こんばんは。あ、おはよう、かな?」

私と同じようにDIO様に忠誠を誓ったはずの男は空条承太郎に敗北し、あろうことか隙だらけで空条家の布団で眠りについていた。そんな彼に私は馬乗りになり、首もとにナイフを突き付ける。

「貴方の処分は私に任されてるの。DIO様ははじめから信用なんてしてなかったみたいね」

ナイフの刃を首筋にすべらせれば切れた皮膚から赤が浮く。

「……僕が眠っている間にそのナイフで刺し殺していればよかったものを」

「……! くっ…」

突然体が動かなくなった。何かに縛られているような感触はあるのに、視界にはロープらしきものや他の人間の気配はない。
ナイフを持った右腕を降り下ろそうとするが、ぎちりと絞められた体は自由がきかない。




スタンドも出さずにナイフを手にした少女を法皇で縛り上げれば、突然動けなくなったことに動揺しているようだった。しかし何か様子がおかしい。法皇が振り払われないように気を配りながら観察してみると、どうやら少女にはスタンドが見えていないようだった。
少女を気絶させて額を調べる。案の定、そこには肉の芽が脈打つように存在していた。
少女が目を覚ます前に、承太郎にこの肉の芽を排除してもらわなければ。

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