幸せの定義 シグアミ


今日は、これから補習がある
授業中に居眠りをしていたから、先生に午後に補習にきてくださいと言われた
面倒だなあと心の中で呟きながら廊下を歩く
まあ補習なんてもう慣れっこだけど

補習が行われる教室を覗くと、何故だかアミティの姿があった
机の上に一人突っ伏している
いつ見ても分かりやすい帽子


「アミティ」
「わっ!?…って、シグかあ」
「アミティが何でここにいるの?」
「何でって、補習だからだよ」
「アミティも補習なんだ」
「シグも補習なの?」
「うん」

そう言うと、アミティがぱあっと顔を明るくした

「よかったあ、一人じゃなくて!先生と二人っきりだと緊張して緊張して…」
「うん。アミティと一緒で良かった」
「あたしも、シグと一緒で良かった!」

そう言うアミティの顔はとても嬉しそうで、
見てるこっちまで明るい気持ちになれる、笑顔

「アミティと一緒だと補習も楽しみかも」

今度はふえ、と間の抜けた声がでた
何か僕、まずいことでも言ったかな

「そ、そう、嬉しいな」

その言葉を聞いて僕は安心した
よかった、喜んでくれてる

「僕補習頑張るから、アミティも頑張ろうね」

アミティはう、うん。とごもり気味になりながら首を縦に降った
よかった

ああ言ったからには、補習頑張ろうかな
僕はイスを引き、アミティの隣の席に座る
ふとアミティを横目でちらりと見やると、顔が真っ赤になっていた
どうしたんだろ
アミティにどうしたのと聞こうとした所で、アコール先生ががらがらと音をたてて教室に入ってきた



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(あらあら、今入ったらお邪魔かしら)
(あいつら良い雰囲気でムカツくニャ。アコール先生気にせず入るニャ)




title...Aコース様




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