キンキラキン2





「ですが、残念ながら規約にはウィルス同士がブッキングした時。潜伏期間が短い方が権利をもつ、とあります。俺は2日。あなたは3日から一週間。どちらが権利があるかはわかるでしょう?」



俺は持っていたアタッシュケースから書類を出して突きつける。インフルエンザさんは目を細めた。



「ふーん?一応脅してるつもりだったんだけど。まぁ、仕方ないかなぁ。帰ろっかな…」




インフルエンザさんは残念そうに注射を外すと、アタッシュケースにしまいパチンっとアタッシュケースを締めた。しかし。ふっと思いついたように言う。


「そうだ!ねぇ、君が仕事するとこみせてよ!俺、一度は違う仕事って見て見たかったんだよね!」



インフルエンザさんの無邪気さに、ついハイ、と答えてしまった。俺はアホだ。思い人の視線がいたい。









「じゃ、じゃ、あ。します!」


「どーぞ!」


インフルエンザさんが体育座りで布団の前に座っている。俺らは全裸で布団の中にいた。もう勘弁してよ…
ちなみに思い人は再会が嬉しくて二度程吐かせました☆










「へー、下層のウィルスはこーゆー風に症状を出すんだねー。お見事お見事」


インフルエンザさんは俺が3度目の中だしをした時に、パチパチと拍手をした。そして立ち上がる。


「いいもの見れたから、俺は帰るね!俺もなんか、君みたいな仕事してみたくなっちゃった。注射よりは何倍も楽しそうだしね。



あと、そこの君。結構ウィルスに好かれる匂いしてるから、気をつけてね?気が向いたらまた遊びに来るよ?」


俺の愛しの君は苦笑いで頭をかく。


「た、しかに忙しくて最近風呂にも入れて無かったな…」


あ、あはは。と、笑う愛しい君は俺にはとてもいい匂いだけど。不吉なことをいうインフルエンザさんは振り返るともう消えていた。


「とりあえず、もう一回しときましょう。」



俺はまたベッドにもういい、と抵抗する思い人を無理やり沈めたのだった。





END











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