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「お久しぶりです、壱原侑子様。もっとも、私が会った方とあなたが一緒かはわかりませんけれど」
「久しぶりね。たとえ違っていても、器と中身が同じであれば問題はないわ。さぁ、



あなたの願いを、聞きましょう」



「…教えてください」
「何を」
「時を」
「どんな」
「私の願う、時を」
「対価をいただくわ」
「もとより、そのつもりです」
「対価は」
「対価は、私の時間」


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