井戸端会議



「ってことで、妙ちゃん!いい考えないかな!?」

「ふふふ、涼子ちゃんったら、話す時は主語をつけろって何度言えばわかるのかしら?」

「あだだだぁぁぁ!!マジすいませんっ!ほんっとすいませんっ!どうかその四の字固めやめてもらえませんかぁぁぁ!!」



あれ?なんかこんなくだり前にもなかったっけ?
今日は妙ちゃん家に来て、どうしたら銀さんに振り向いてもらえるか相談しに来ました。神楽ちゃんはお菓子目当てで一緒についてきたけど、神楽ちゃんからも何かいいアイディアもらえるかもしれない!



「涼子の場合、強引に迫りすぎるヨ。女は男が襲いかかってくるまで待ち続けてるのがいいってマミー言ってたヨ。」

「ふむ...。確かに銀さんから襲いかかってきてくれれば万々歳だけど、そんなの夢のまた夢だしな〜。」

「そうだわ!露出度の高いネグリジェを着て銀さんを誘ってみたらどうかしら?あの人単純だからすぐ引っかかりそうな気がするわ。」

「あ〜それは駄目だよ、妙ちゃん。この間失敗した。」

「てか、実行したことあるんですか。」



お茶をお盆にのせて持ってきてくれた新八君がすかさずツッコミをいれた。

あれなら絶対に欲情して襲いかかってきてくれると思ったんだけどな〜。どこがいけなかったんだろ?やっぱ胸をもう少し大きくした方が...。



「そもそもすぐに襲うだの襲われるだのってところから間違ってますって。まずは清く正しくつきあい始めるのが通りってもんでしょ?」

「なんか新八君にアドバイスもらうとすっげ〜腹立つんだけど。なんでだろ?」

「眼鏡だからないアルか?」

「あら、違うわ。新ちゃんだからよ。」

「あんたら僕に対して失礼すぎだろぉぉぉ!!!なんだよ眼鏡だからってよぉ!理由になってねぇわっ!というか姉上に至っては実の弟の存在自体否定ですかぁぁ!!?」



あー五月蠅い五月蠅い。なんでも怒鳴ってツッコミをすりゃいいってもんじゃないって。クールなツッコミをいれる人を見習え。例えば銀さんとか、銀さんとか、銀さんとか!



「う〜ん...この間会ったさっちゃんに銀さん取られないように何とかして銀さんを振りむかせなきゃな〜。」

「だったら、もうまどろっこしいことしないで銀ちゃんと既成事実作ればいいネ。」

「神楽ちゃんんんん!?どっからそんないかがわしい事習ってきたのっ!?」

「新八うっさいネ。地味童○男は黙ってろ。」

「こらーーーーー!!ここ一応健全サイトだからっ!そんな卑猥な言葉使っちゃ駄目だからっ!」

「なら、銀さんの後ろから一発ね!」

「た、妙ちゃん!えーと...それは後ろから気絶させて銀さんを私の思うがままに....?」

「涼子ちゃん鼻血なんとかしなさいね。」

「それで、銀さんが起きても抵抗できないように手首に手錠、足には足枷の拘束プレイをすればいいのねっ!?」

「涼子さん、落ち着いてください!!思考が犯罪的思考になってきてますっ!!誰もそんな危険なプレイ言ってませんからっ!!」

「涼子、今日は私空気読んで姉御ん家に泊まるネ。しっかりヤるよろし。」

「うん!私頑張るっ!!」



新八君が後ろで何か叫んでたけど、私はそれを聞かずに一目散に万事屋に戻って計画を実行した。

....けど、案の定失敗に終わり三日間ほど万事屋から閉め出されてしまい、この方法でアプローチしようとすることは一切やめようと思いました。あれ?作文?



井戸端会議

(今度あんなことしたらマジで家から追い出すからなっ!)
(....ごめんなさい....。)
 

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