志波誕祭'09

HappyBirthday!(前編)


〜♪

「ん…」

♪〜ピッ

「……志波です」

『あ、もしもし志波くん?ごめんね、もう寝てた?』

「…寝て…ない…」

『ふふ、声が眠そうだよ。ごめんね起こしちゃって』

「いや…どうした?」

『うん、時計見た?…お誕生日おめでとう!』

「…サンキュ」

『やっぱり一番に言いたくて、今年は起きてるかなって思ったんだけどごめんね。明日ケーキ出来上がったらお邪魔しに行くから、それまでゆっくり休んでてね』

「そっちに迎えに行くぞ?」

『ううん、大丈夫。それに起こしてあげに行きたいの、目覚め一番にもおめでとう言ってあげる!』

「それもいいな…」

『だからぐっすり眠ってね?じゃあまた明日…おやすみ』

「ああ、おやすみ…」





「……ん……ふぁ〜あ…」



「…あいつが来る前に起きちまったか…でも随分寝たような…」

【 13:28 】

「な、もう昼過ぎ!?……ま、ケーキってそんなにすぐできるものでもないしな………でも去年はもっと早く来たな…」

………

「…何かあったのか?……いや、考えすぎだろ。あいつの事だから寝坊とかしたに違いない」

………

「……でも連絡の一つは寄越すよな…まだ寝てるのか?あいつも結構寝坊助だしな……くく…」

………

……

「…………っ!」

ガバッ!!

〜♪

「!」

パカッ

「…公衆電話?……もしもし?」

『…志波く〜ん』

「!どうした、何かあったのか!?」

『起こしに行けなくてごめんね〜…』

「そんなのどうでもいい!おまえ今どこにいるんだ!?大丈夫なのか!」

『ちょっと大丈夫じゃないかも…えっとね、森林公園の…へくしゅっ!』

「…っ!もしかして風邪引いてるのか?森林公園だな!今行くから待ってろ!」



[ ← ][ → ]

[志波誕祭'09]

▲Page top
salmontblanc
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -