〜♪
「ん…」
♪〜ピッ
「……志波です」
『あ、もしもし志波くん?ごめんね、もう寝てた?』
「…寝て…ない…」
『ふふ、声が眠そうだよ。ごめんね起こしちゃって』
「いや…どうした?」
『うん、時計見た?…お誕生日おめでとう!』
「…サンキュ」
『やっぱり一番に言いたくて、今年は起きてるかなって思ったんだけどごめんね。明日ケーキ出来上がったらお邪魔しに行くから、それまでゆっくり休んでてね』
「そっちに迎えに行くぞ?」
『ううん、大丈夫。それに起こしてあげに行きたいの、目覚め一番にもおめでとう言ってあげる!』
「それもいいな…」
『だからぐっすり眠ってね?じゃあまた明日…おやすみ』
「ああ、おやすみ…」
「……ん……ふぁ〜あ…」
![](//static.nanos.jp/upload/s/salmontblanc/mtr/0/0/20091121201339.jpg)
「…あいつが来る前に起きちまったか…でも随分寝たような…」
【 13
28 】
「な、もう昼過ぎ!?……ま、ケーキってそんなにすぐできるものでもないしな………でも去年はもっと早く来たな…」
………
「…何かあったのか?……いや、考えすぎだろ。あいつの事だから寝坊とかしたに違いない」
………
「……でも連絡の一つは寄越すよな…まだ寝てるのか?あいつも結構寝坊助だしな……くく…」
………
……
「…………っ!」
ガバッ!!
〜♪
「!」
パカッ
「…公衆電話?……もしもし?」
『…志波く〜ん』
「!どうした、何かあったのか!?」
『起こしに行けなくてごめんね〜…』
「そんなのどうでもいい!おまえ今どこにいるんだ!?大丈夫なのか!」
『ちょっと大丈夫じゃないかも…えっとね、森林公園の…へくしゅっ!』
「…っ!もしかして風邪引いてるのか?森林公園だな!今行くから待ってろ!」