GS2 STORY
いつまで
遊くん視点の片想い的なSS。
子供らしくない為、こんなの遊くんじゃないって思いそうな人はバック推奨。

それはおれが言った事で

自分に出来る事はそれしかなかったから

ただ貴女の役に立てるだけでよかったのに

想いは月日が流れると共に積み重なっていくばかり


いつまでこうしていればいいのだろう

いつまでこうしていられるのだろう


疎ましく思う幼さ、しかしそれは最大の武器

強みである幼さ、しかしそれは徐々に朽ちる防具


大人になったらもう遊んでくれないのかな

大人になったらもう会ってくれないのかな


大人になったら

もう側で微笑んではくれないのかな


閉められることのなくなったカーテンをぎゅっと握り変わりに自分の目を閉じる


いつまでこうしていればいいのだろう

いつまでこうしていられるのだろう


幾度となく襲い来る、不安


何故同じ高校生ではなかったのだろう

何故隣の小学生だったのだろう


考えても答えは出ずに

疑問と葛藤の闇に墜ちていく




コンッ、コンッ




しかしそんな時、いつも救いへ誘う扉を叩く音

ゆっくりと瞼をあげて光放つ前を見る



「遊くん、ちょっといい?」



待ちわびた声がする

求めていた笑顔が向けられる


……でも、自分に会う事が目的じゃないのは分かってる



おれじゃない、他の誰かの為



それでもおれは求められる限り

その笑顔を見ることができるなら

いつまでも貴女の前に現れるよ



「うん、今開けるね」



- END -

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<09/06/30>
[GS2story]
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