眠れぬ姫


ガラガラ…



夜、窓の開く音がして閉め切っていた部屋に
涼しい風が通る




「(神楽か??)」





暑かったり寒かったりする最近の天気は読みにくいので

まだ厚めの掛け布団を使用している神楽には今日は
押し入れの中で睡眠をとるには暑かったのかと思い


余り気にせずにまた寝ようとしていた時




ゴソゴソ





誰かが俺の布団の中に入って来た






「…神楽ァ、布団間違ってんぞォ‥」






呼び掛けても動く様子は無い


今ここで起こさなければ明日の朝
何も覚えいないであろう神楽と新八に
ロリコン扱いされるだろうしそれは避けたい





「‥オイ神楽…って咲夜!??」



そこには神楽ではなく彼女の咲夜がブスッとした顔でいた




『‥神楽ちゃんじゃなくて悪かったわね』










落ち着け…取りあえず落ち着け俺
まず整理しよう

何で咲夜が俺の布団にいるのか、


咲夜の家は万事屋の真裏で
お互いのベランダから行き来出来る程近い



つまりさっき窓を開けたのは咲夜で
いつもの様にそこから入って来たのだろう



それはいつもの事だから気にはしない


気にはしないが問題は時間だ




今は夜中の2時過ぎ

いつもならとっくに寝ている時間だ





「どうした??こんな時間に…まさか銀さんに襲わrう゛ぅ゛!!」



冗談で言ったのに腹にストレート決められた
…嫌、半分本気だけど




『違うわ!!……その、』




全力で否定された後
モジモジしながら話を続ける




『今日お昼にホラー映画見てたんだけど‥その、眠れなくなっちゃって…』



なる程、



「それで俺んとこ夜這いしに来た訳か」




夜這いと言う言葉が気に入らなかったのか
咲夜の反論が始まった





『べ、別に夜這いしに来た訳じゃッ…そもそもホラーみる羽目になったのは神楽ちゃんが見たいって言ったからで!!…銀ちゃんにも責任有るんだからねッ!!』





何この可愛い生き物

一生懸命言い返してくる様子が
めちゃくちゃ可愛いんですけどォォオ!!!





「責任って何の??」




まぁ保護者的な事だろうけど咲夜の反応が
見たくてつい聞いてしまった




『‥連帯責任的な??』



語尾と一緒に首を傾けて疑問系で帰って来た



もぉ本当何なのコイツの可愛さ











「あ〜。そりゃあ責任感じて一緒に寝るしか無いなァ」




カバッと咲夜を抱きしめながらそう言うと


『〜〜!!…そうよ。だからその責任として今日は此処で寝るんだからねッ!!』




俺の腕を握り締めながら照た咲夜から
そんな応えが返って来た









眠れない夜は君の中へ




((ヤベーコレ持つのか??俺って言うかもう1人の俺ェェエ!!))


((…変な事したら刺すから))




****


初銀ちゃん夢(^o^)!!

ツンデレにしてみたつもりなんですが
どうでしょうか…(>_<)??




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