嘘つきガール





『別れて欲しい』



他人から見ても割りと仲も良かったしケンカしてもいつの間にか元に戻るような

自慢じゃないけどほんとに仲が良いそんなカップルだったと思う







「何ででさァ…エイプリルフールなら騙されやせんぜィ??」







そう言った総悟の瞳はまるで早く嘘だと言ってくれと訴えている様だ



「…他に好きな奴でも出来たんですかィ??」




『そうじゃないよ』




違う
今でも大好きだよ、今も昔も…これから先もずっと総悟しか見えてないよ






でもね…






「……なら何ででさぁ!!」




そう言った総悟は今まで聞いたことの無いくらい弱々しくて、思わず抱き締めたくなる






でも、それはきっともう私の役目じゃないんだ







『幸せになって欲しいの』






総悟が気付いてないだけで総悟は私じゃない人を好きなんだ




ずっと一緒にいて一番近くで見てきたから総悟に誰が必用かなんて私には直ぐにわかるんだよ??





だからその人と幸せになって欲しい
私が入る隙間が無いくらいの幸せをその人と掴んで欲しいの























……違う
本当はただ怖いの
別れを告げられる事が  


急に貴方が居なくなるのが
…捨てられた様な気がするから
 



だから先に私が消えればこれ以上傷付かないですむ



知ってた??
私はこんなにも自分勝手なの









だけどね、総悟には内緒
最後まで、一生見せてやらないんだ







だって私との思い出をずっと楽しかったままで残しておいて欲しいから







だから最後まで良い女の役をを演じるの










『…さよなら総悟。幸せになってね。』













今出来るだけの笑顔でそう言って私は総悟とは逆の方に歩きだす












歩む道が違っても









((次会えた時は本当の笑顔で貴方を祝福したい))




***


めちゃ切ないのを書くつもりが…
全然違う物になった(-_-;)アレ??


.


[ 3/16 ]

[*prev] [next#]
[モドル]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -