思わぬ来訪者









「ただいまぁ〜…アレ?」



玄関を開けて一番に目に入ったのは見慣れない男性物の革靴。



「あらナマエちゃんおかえり〜。進くん来てるわよ?」

「え?清十郎くんが??」

「そうよ、ナマエちゃんが帰ってくるまで待ってるって言ってたんだから。」



清十郎くん…こんな時間にどうしたんだろう。
ってゆーか、お母さんも何普通に待たせてるわけ?!
家近いんだから後日来てもらうように言えばいいじゃん!



「わかった、わたしの部屋にいるの?」

「そうよ。あ、ついでに進くんウチでご飯食べて帰るか聞いといて頂戴。」

「…なんで?清十郎くんには清十郎くんママが作ったご飯が家に帰ったらあるでしょ?」

「何言ってるの!ナマエちゃんの彼氏なのよ、ママの料理で胃袋掴まなくっちゃダメじゃない!」

「だから彼氏じゃないってば!!着替えてくる!」



朝の続きに危うく巻き込まれそうになったから早々にクローゼットに退散した。
お母さんってばどうしても清十郎くんを彼氏にしたいらしい。
あの暴走する性格どうにかなんないかな?









prevnext



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -