ありがとう










「はあ…はあ…もうここまでは来ないですよね。」

「何焦ってんだよお前。」



そりゃ焦るでしょ!まさかあんな簡単に人が吹っ飛ぶなんて誰も想像してなかったし!
隣で阿含さんは悠長に笑っているけど、警察とか来たらどうするつもりだったんだ…



「俺がそんなヘマするわけねーだろ。」

「まあそうでしょうけど…でも」

「あ"?」

「あ…あ、ありがとうございました、助けてくださって。」






「…うるせえ。」

「え?」

「俺が先に捕まえたんだ、それが気に食わなかっただけだ。」



阿含さんの言った意味がわからなくてもう一回聞いたら思いっきりデコピンされた
でもどうしてだろう、この前のデコピンよりもちょっとだけ優しい気がした。



「あ"ーーー、テメエのせいで時間食っちまったじゃねえか。行くぞなまえ。」

「え、ちょ痛い!腕、腕!阿含さんってばどこ連れて行くんですかあ!」










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