▼ 度重なる災難に
母に急かされた(実際には巻き込まれたくないから早く出ただけなんだが)結果
予定よりも1時間も早くついてしまいました。
「うわ〜予想以上に早く着いちゃったな…どうしよう」
ここにずっといてもしょうがないのでカフェにでも移動しようかな。
幸いにもここは繁華街の駅前だから時間をつぶせるところはいっぱいあるし
「カーノジョ。」
「…え?」
移動しようとしたら行く手を阻まれてしまった。
そこには2人の見知らぬ男の人がわたしを見ていた
「そうそう、君だよ。今一人でしょ?」
「ってゆうかずっと見てたけど一人だよね。今からどっか遊びに行こうよ。」
完全にふたりに挟み撃ちにされ、逃げ道を失ってしまった
どうしよう、わたしの力じゃ勝てるわけもないし
かといって大声を出そうと思っても怖くて声が出ない。
「あの、や…やめて」
「え?なんだって?聞こえないよー?」
「そうそう、だから俺たちと一緒に」
「何してんだ、カスども。」
もう終わったと思ったその時、聞き慣れた強烈な威圧感のある声が聞こえた。
「あ、阿含さ…ん。」
それはカッコイイヒーローとは程遠い凶悪なラスボスだった。