「…なんか、一樹さっきから変じゃない?」

「そんなことないに決まってるだろ。」

「…嘘、態度に出てるじゃん…」



今日の一樹はなんか変だ。
いつもの自信満々な一樹と違って、なんだかしゅんとしている。



わたしが安心させるから



「名前、抱き締めてもいいか?」

「いいよ…でも、どうしたの?」



わたしの問いに答えず、一樹はギュッとわたしを前から抱き締める。
いつもより、強く。
何かを確かめるように。



「一樹…?わたしが好きなのは一樹だけだから安心して?」

「…そうだな。全然心配することないよな…現に、名前はここに居てくれる。」



わたしは一樹に安心して貰いたくて、一樹の背中に回した腕に力をいれて強く抱き締めた。
その後、一樹はやっといつもの調子に戻ってきた。



「今日、オレ以外の男に囲まれたお前を見た。」

「心配ないってわかるのに不安で他のことを考えられなくなった。」



精神的に一樹は昔よりも強くなった。
だけど、時々星詠みの後一樹は不安定になる。
大好きな彼のことだから、安心させてあげたいの。



「大丈夫。わたしが好きなのは一樹だけ。だから、安心して?」



一樹の頬に優しくキスをする。
わたしがキスをするのは、大切で大好きなあなたにだけ。



「そうだよな。名前ありがとな。」

「一樹の彼女だから、当り前!」



一樹が笑ってくれて、やっと安心出来た。
次に会うときは、きっと。
いつもの一樹だね。



end


2012.02.06


悠樹さんリクエストの一樹で嫉妬甘甘です。
一樹の嫉妬ということで、最初はもっとイチャイチャさせようと思っていたのですが、気が付いたらこういう感じになっていました←
なにかありましたら、遠慮なくお願いします。
悠樹さんリクエストありがとうございました!


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