稽古をするようになってから約4年がたった。
千歳と総司は20歳、歳三は27歳、勇は28歳になっていた。
「男女の双子は成長するとそこまで似なくなるんだね」
朝食を食べている時に源さんは改めて千歳と総司を見比べながら言った。
「似なくなるというより男と女の特徴が出てるからじゃねぇか」
「僕もそう思うな。僕には千歳みたいにこんなのないもん」
そう言って総司は着物の上から千歳の胸を触る。
「私も総司みたいな立派な胸板はないから」
「そ、総司!?女子(おなご)の胸を触るなど…」
「………」
顔を赤らめる勇とは逆に歳三は立ち上がり総司の腕を掴んだ。
「近藤さんの言う通りだ。」
「土方さん、疲れません?」
「何が言いてぇ」
歳三は若干眉間に皺を寄せる。
「別にー」
総司はニヤニヤしながら見る。
「土方君、あまり騒がしくしないで下さいね」