第11話 侵入せよ、アジトへ 1/4
ドラミルのゲームセンター。
クラウドという廃人がハイスコアを叩き出していた。バスターソードを背負ったチクチク頭の野郎がハイスコアを出すたびに、店に歓声の嵐がやって来る。
スノーボードのミニゲームで最高ランクを出したクラウドに、店のオーナーは、景品としてモーグリぬいぐるみをプレゼントとしてくれた。

「ここにはスクワット競技はないのか」
「へ?」
「だから、スクワット・・・・・・」

クラウドの質問にオーナーが首を傾げてる。
そのとき、クラウドは肩を叩かれた。後ろには見たことのある顔がある。今、自分を雇っている人の一人だ。
金髪の彼―レンを見たクラウドには自分を探し回られていたことなど気づかなかったようだ。
クラウドと合流を果たしたレンが一発めに発した台詞はこちら。

「スノーボードランクは・・・・・・変!?
はじめてみたぞ、つかなんだそれ」

画面を眺めてしばらく何をしに来たのか忘れたレンだったが、クラウドの顔を見てちゃんと思い出した。迎えに来たのだ。
ゲームセンターから抜け出し、基地に向かって行く。暗い

「そのモーグリ、どうするんだ?」
「モーグリと言えば、ふかふかするんじゃないのか?」
「するのか?」
「・・・・・・いや、そんな趣味はない。お前にやる」

レンはクラウドからモーグリのぬいぐるみを受け取るが、内心では困っていた。同じくモーグリをふかふかする趣味はない。
女の子にあげればいいか、とジタンのような結論を出して基地に向かうのだった。
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